学校ブログ

9月4~8日の給食

 

   9月4日の給食

 きなこ揚げパン

 牛乳

 こんにゃく入り海藻サラダ

 コーンクリームスープ

  今日はみなさんが大好きな揚げパンです。今日は魔法の黄色い粉、きなこのついた揚げパンです。きなこは漢字で書くとその見た目の通り「黄粉、黄な粉」と書きます。では、問題です。きなこは何から作られているでしょうか?(1)米(2)とうもろこし(3)大豆  答えは(3)大豆です。きなこは大豆を煎り、粉にしたものです。大豆は「畑の肉」といわれるほど栄養が小さい豆粒の中にぎっしりつまった食品です。肉や魚と同じようにたんぱく質が豊富で筋肉のもとになります。用いられる大豆の種類により黄色いものと黄緑色のきなこがあります。砂糖と少量の塩を加え、もちにつけて「あべかわもち」にしたり、「おはぎ」「くずもち」「わらびもち」、ごはんにかけて食べられることもあります。

 さあ、この栄養たっぷりの魔法の粉、きなこをこぼさず、残さずに一番きれいに食べられるのは誰でしょうか?


 

   9月5日の給食

 ごはん

 牛乳

 酢豚

 青梗菜のスープ

  酢豚は一口大に角切りにした豚肉に下味をつけて揚げたものを、たまねぎ、ピーマン。にんじんなどの野菜と甘酢あんでからめたもので、中国料理のひとつです、今ではすっかり日本の家庭でもおなじみになりました。日本では2種類の酢豚が広まっているのを知っていますか?ひとつは広東料理の「クーラオロウ」で、たっぷりの野菜やパイン使い、甘酢あんにケチャップを使用しているもの、もうひとつは上海料理の「タンツーロウ」で野菜はほとんど使わず、肉がメインで甘酢あんもケチャップを使わないので黒っぽくなっています。今日の給食はどちらがもとになっているかわかりますか?給食の酢豚はクーラオロウですね。今日の給食の酢豚には入っていませんが、「酢豚にパインはいらない!」と思っている人も多いでしょう。パインには肉などのたんぱく質を分解する酵素が含まれているので、いっしょに調理することで肉がやわらかくなるという役割があります。


 

   9月6日の給食

 黒豆ごはん

 牛乳

 厚焼きたまご

 厚揚げときのこのすまし汁

 パイナップル

  今日9月6日は「く」と「ろく」のごろ合わせで「くろ」ということで、黒豆の日です。そこで今日はごはんに入っている「黒豆」についてお話します。黒豆はおせち料理には欠かせない煮豆として昔から食べ継がれてきました。黒い色には魔よけの力があるとされていて、黒豆のようにまっ黒になるまでマメ(真面目)に働き、マメ(健康)に暮らせるようにとの願いを込めて食べています。今日のごはんにマメマメパワーはいくつ入っていますか?おせち料理を作らない家も増えてきたので、黒豆を食べる機会も減ってきていると思います。ぜひ、今日の給食の黒豆を食べて、真面目で健康でいられるようにしましょう。


 

   9月7日の給食

 黒パン

 牛乳

 鶏肉のパプリカージュ

 ブロッコリーサラダ

  今日は「パプリカ」のお話です。どこに使われているかわかりますか?「パプリカ」はなす科の植物で、スペイン、フランス、ハンガリーなどで栽培されている辛くない唐辛子の一種です。みなさんが赤ピーマン、黄ピーマンと言っている大きくてカラフルな肉厚ピーマンが実はパプリカなのです。ビタミンCやビタミンAが豊富です。栄養的には緑のピーマンとほぼ同じですが、パプリカは苦みがほとんどなく、甘味があるのが特徴です。その完熟したあかパプリカの実を乾燥させ種を取り出し、粉にしたものがパプリカパウダーで今日のパプリカージュに使っています。ハンガリー料理では煮物やスープによく使われます。夏バテ、疲労回復、動脈硬化予防、美容に効果があるといわれています。

 パプリカの果実からは赤い天然着色料の「パプリカ色素」が作られます。今日のパプリカージュが赤っぽいのもそのためです。また、このパプリカ色素はみなさんがいつも食べているものによく使われています。今度、赤っぽい色、オレンジ色をした食べ物の箱の裏をよく見てみよう。


 

   9月8日の給食

 夏野菜カレーライス

 牛乳

 チキンゲット

 フルーツポンチ

  今日は3年生のリクエスト給食です。キムチチャーハン、コーンみそラーメン、チーズハンバーグ、しゅうまい、コーンクリームスープ、わかめスープなども人気がありましたが僅差だったため、絞って再調査したら、主食部門2位の夏野菜カレー、主菜部門4位のチキンナゲット、デザート部門1位のフルーツポンチの組み合わせになりました。

 今日は「アロエ」についてお話します。アロエはみつかりましたか?フルーツポンチの中に半透明で黄色っぽい筋のあるものがアロエです。こんにゃくゼリーやマスカットゼリーも入っているので間違えないでください。

 みなさんはアロエという植物を見たことはありますか?アロエはサボテンの仲間で、とげとげした厚みのある葉をしています。昔から「医者いらず」といわれ、葉の皮をむいた白い部分は軽いやけどに効くといわれ、アロエの汁を飲むと胃炎や便秘が治ると言われています。葉の内側の白い部分は、腸内の善玉菌を活発にし、免疫力をアップする効果があります。胃や腸を健康にする働きがあります。なかなか家では食べることができない食品です。よくかんで味わって食べましょう。

9月11~15日の給食

 

   9月11日の給食

 ひじきごはん

 牛乳

 いかのかりん揚げ

 なすのみそ汁

  9月15日は「ひじきの日」です。そこで今日はひじきごはんの登場です。「ひじき」は日本近海の潮の満ち引きの激しい岩場で採れる海藻です。みなさんがよくお店で見るひじきは、春にやわらかいものを採り、煮たり蒸したりしたものを乾燥させたものです。むかしから「ひじきは血を収める」といわれ、健康食品として食べられてきました。その理由は、ひじきには鉄分とカルシウムがたっぷり含まれているからです。同じ量の牛乳と比べると鉄分は牛乳の550倍、カルシウムは14倍も含まれています。とは言っても牛乳のように一度にたくさん食べられないのが海藻の悲しいところ。ですが、毎日少しずつ食べることによって、貧血や骨粗しょう症を防いでくれます。またひじきには食物繊維も多くお腹の中をきれいにし、肥満も防いでくれます。髪にもつやを与えます。

 今の日本人が全世界でも長生きトップクラスなのは、海藻を昔から食べているからといわれています。これからの人は・・・どうでしょう?長生きできるようにと験を担いで、昔の敬老の日である9月15日をひじきの日としました。


 

   9月12日の給食

 ツイストパン

 牛乳

 ポークビーンズ

 コールスローサラダ

  「ポークビーンズ」は正式には「ポークアンドビーンズ」といい、白いんげん豆と豚肉をトマト味で煮込んだアメリカの家庭料理です。給食では白いんげん豆の代わりに大豆を使って作っています。

 問題です。大豆の別名は何でしょう?(1)肉の粒(2)大きい豆(3)畑の肉  正解は(3)畑の肉です。大豆には肉や魚と同じように体をつくるもとになるたんぱく質がたくさん含まれています。また、血液の中の悪い脂のコレステロールを減らす働きがあります。

 エネルギーのもとになる働きのあるパン、からだの調子を整える働きのあるコールスローサラダとともに、三角食べというように交互に食べて、健康な体を手に入れましょう。もちろん牛乳もしっかり飲んでね。


 

   9月13日の給食

 ひき肉ともやしのあんかけ丼

 牛乳

 焼き餃子

 ワンタンスープ

  今日はわかば学級のリクエスト給食です。わかば学級はみなさん好みが似ているようでどの料理も希望が重なりました。ぎょうざやワンタンスープは他の学年でも上位に入っている人気メニューですね。

 今日はスープに入っている「ワンタン」についてお話します。ワンタンとは細かく刻んだ肉や魚介類、野菜などを混ぜ合わせた具を、薄く伸ばした小麦粉などの皮で包み、一度茹でてからスープに入れて食べる中華料理のひとつです。

 ワンタンは中国の標準的な広東語では「ホェントゥン」といい、中国の各地の方言では「ウンドン」「ホエトエ」と発音します。このことから中国のワンタンが日本へ伝わり、「うどん」や「ほうとう」になったともいわれています。ワンタンは漢字で書くと「雲を呑む」と書きます。漂っている様子がスープの中に雲に似ているからでしょう。給食のワンタンは中身が無くて皮だけになっています。スープを飲む時ワンタンはチュルンと口に入るのでやけどをしたり、のどにつまらせたりしないようにしましょう。


 

   9月14日の給食

 なめこおろしうどん

 牛乳

 さつまいもと大豆の甘辛揚げ

  なめこはモエギタケ科の食用きのこです。なめこは天然物と栽培物があります。天然物はブナやサクラの枯れ木に9~11月ごろに群生しますが、たくさん採れないため、市場には栽培物が多く出回っています。地方により「ヌメリタケ」「ナメタケ」「ヌラボコ」などともよばれています。

 なめこ特有のぬめりは、食物繊維の「ムチン」というもので、たんぱく質の吸収を助け、胃や肝臓の粘膜を保護します。またコレステロールを下げたり、がんの予防にも効果があります。余分な塩分を体の外に出す働きもあります。また化粧品に使われる「トレハロース」という成分もあり、お肌がつるつるになります。このように栄養豊富はなめこですが、なめこ自体はあまり消化が良い方ではないので消化を助ける働きを持つだいこんといっしょに食べるとよいです。そういえば「ねmこおろし」という料理は昔からあります。昔の人の知恵ってすごいですね。

 今日はつるっとしたなめこやころっとした大豆を一粒ずつ箸でつまんで、箸練習をしましょう。


 

   9月15日の給食

 はちみつパン

 牛乳

 鮭のチーズフライ

 マッシュポテト

 ベジタブルスープ

  今日はパンに練りこんである「はちみつ」のお話です。「はちみつ」はミツバチが植物の花から蜜をとって巣に持ち帰り、蓄え熟成させたものです。そのおすそわけをわたしたちはいただいています。人類最古の甘味料です。はちみつは蜜を取ってきた植物によって味、色、香り、栄養などに違いがあります。花の種類だけはちみつの種類があるというわけです。

 イギリスには「はちみつの歴史は人類の歴史」ということわざあるほど人類が誕生した頃にははちみつは存在しました。東スペインの洞窟には約1万年前の蜜を取る風景が描かれています。また1992年には3300年前のピラミッドから発見された蜜つぼには全く腐っていないはちみつが入っていたそうです。これははちみつの持つ強力な長期保存を証明しました。

 働き者のミツバチ1匹が一生かかって集められるはちみつはスプーン1杯分といわれています。今日のみなさんのパン1人分には、ちょうど働き者のミツバチ1匹が一生かかって集めた分のはちみつが入っています。

 はちみつには糖分のほかに、脂肪をエネルギーに変えるビタミンB、風邪予防に効果があるビタミンCが含まれています。中国でははちみつは不老長寿の漢方薬として多くの薬に使われています。甘~い薬を食べて病気に負けない体を作りましょう。

7月10~14日の給食

 

   7月10日の給食

 黒パン

 牛乳

 スパゲティナポリタン

 グリーンサラダ

 きゅうりはウリ科の植物でインド北部やヒマラヤ山麓が原産です。日本では平安時代から栽培されています。昔は「黄瓜」と書いていました。かつてきゅうりは熟して黄色くなっていたものを食べていたからです。

きゅうりは夏野菜の一つで暑い季節がおいしい野菜です。成長が早く日当たりのよいところでは黄色いきゅうりの花がしぼんでから一週間か十日ぐらいで収穫できます。きゅうりは生のまま味噌をつけてかじったり、サラダ、酢の物、和え物として食べられるほか、ピクルスや奈良漬けなどの漬物の材料としても使われます。日本の料理で加熱調理されることは少ないですが、中華料理では煮物や炒め物として食べられます。スペイン料理ではガスパチョなどきゅうりのスープにして食べることもあります。今日の給食ではきゅうりはグリーンサラダにたっぷり入っています。


 

   7月11日の給食

 ごはん

 牛乳

 あじの磯辺フライ

 ゴーヤチャンプルー

 なすのみそ汁

  ゴーヤは正式名は「にがうり」で、鹿児島では「にがごい」、沖縄では「ゴーヤ」と呼ばれています。ゴーヤの原産国はインドですが、16世紀の中ごろには中国を経由して沖縄に伝わったといわれています。厳しすぎる暑さのために夏場にとれる野菜が少ない沖縄では、暑い時期でも元気に育ち栄養満点のゴーヤは愛用されていました。

 ゴーヤが健康野菜といわれるのはビタミンCが豊富だからです。ビタミンCには日焼けを防いだり、疲労回復の効果があります。ゴーヤのビタミンCはトマトの5倍も含まれています。さらにゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴です。苦味の成分である「モモルデジン」には胃腸を刺激しれ食欲を増進させたり、夏バテ予防に効果があります。

 問題です。ゴーヤチャンプルの「チャンプル」とはどういう意味でしょうか?(1)まぜる(2)たたく(3)切る 正解は(1)まぜるです。「チャンプル」とは「ごちゃまぜ」という意味で、転じて「炒め物」という意味があるそうです。ゴーヤの炒め物でゴーヤチャンプル。ちょっと苦味の効いたゴーヤチャンプルを食べられれば、みんなの味覚は大人かも。


 

   7月12日の給食

 夏野菜カレー

 牛乳

 フルーツポンチ

 もりつけ表に書いてある野菜の名前はわかりますか?左上からかぼちゃ、ピーマン、トマト、ゴーヤ、とうもろこし、なす、下の段に行っておくらです。その他にも今月の給食ではきゅうりやズッキーニなども夏が旬の野菜です。これらの野菜はは夏の太陽をたっぷりと浴び、ビタミンやミネラル、カロテンなどの栄養素をたくさん蓄えていて、私たちの体の調子を整えたり、夏の強い日差しで疲れた目や肌の健康を回復してくれたり、ほてった体を冷ましてくれるはたらきがあります。今日のカレーも名前のとおり、かぼちゃや枝豆、トマト、コーンなど、たくさんの夏野菜が入っています。


 

   7月13日の給食

 しょうゆラーメン

 牛乳

 焼きぎょうざ

 キャラメルポテト

  今日は4年生のリクエスト給食です。主食部門1位の醤油ラーメン、主菜部門2位の焼きぎょうざ、副菜部門1位のキャラメルポテトを組み合わせました。他にはオムライス、カレーピラフのホワイトソースかけ、肉じゃが、とうもろこし、わかめスープなどが人気がありました。

 ぎょうざは中国料理の点心のひとつです。今では日本でも食べたことが無い人はいないほど、日本の家庭料理並みに一般に広まっています。第2次世界大戦後、中国から引き揚げた人たちによって日本に広まったようです。日本では、ぎょうざはおかずのようになっていますが、中国では主食のところに、ごはんや麺といっしょにぎょうざが書いてあります。また日本では焼きぎょうざが主流ですが、中国はスープの中に入れる「水ぎょうざ」や「蒸しぎょうざ」が主流です。そして、日本のぎょうざより皮が厚くなっています。みなさんはどんなぎょうざが好きですか?


   7月14日の給食

   ナシゴレン

   セレクトドリンク

   オムレツ

   ウインナーとレンズ豆のスープ

   セレクトデザート

  ナシゴレンは東南アジアにあるインドネシアやマレーシアという国の料理です。現地の言葉で「ナシ」はご飯、「ゴレン」は揚げるという意味です。実際には炒めて作るのでインドネシア版チャーハンのようなものです。アジも現地特有の調味料を使い、にんにくや唐辛子で辛味を効かせてあります。混ぜる具も鶏肉、牛肉、えびなど様々です。現地では目玉焼きや揚げせんべいが添えられています。給食のナシゴレンは豚肉を使い、ケチャップやカレー粉、豆板醤で味付けをしてオムレツを添えました。よく味わってインドネシアに行った気分になってください。

 今日はセレクトドリンクとデザートですね。コーヒー牛乳344人、オレンジジュース269人、牛乳42人。アセロラミルクゼリー211人、マンゴープリン268人、シークヮーサータルト177人でした。

 今日で1学期の給食も終わりです。4月に比べて配膳の準備は早くできるようになりましたか?食べられる量は増えましたか?4月より体も大きくなっているので必要な栄養も増えます。もう給食を減らしているなんて人はいませんよね?今学期最後の給食くらいどのクラスからも空っぽの食缶が戻ってくることを願っています。

 2学期にまた元気いっぱいもりもり給食を食べるみなさんに会いたいですね。

6月26日~30日の給食

 

   6月26日の給食

 たこ飯

 牛乳

 いわしの南蛮漬け

 キャベツのみそ汁

 たこの足のかずはいくつでしょうか?(1)8本(2)9本(3)10本 正解は(1)8本です。今日はそのたこが主役の「たこ飯」についてお話しします。たこ飯は瀬戸内海周辺の愛知県、香川県、広島県、岡山県、兵庫県などの島々や海岸地域で食べられている郷土料理です。漁船の中で漁師さんたちが獲れた「たこ」をぶつ切りにしてごはんに炊き込んだのが始まりといわれています。関西地方では夏至(今年は6月21日)から11日目の半夏生の日(今年は7月2日)にたこを食べる習慣があります。これはたこの足はくっついたら離れないことから、田んぼに植えた稲がたこの足のようにしっかりと根付いてお米がたくさんとれますようにという願いが込められています。そのため、たこの産地として知られる三原市や尾道市あたりでは、田植え祭りに豊作を願って食べる行事食にもなっています。行事食には自然の恵みに感謝し、受け継がれてきたものがたくさんあります。


 

   6月27日の給食

 ハヤシライス

 牛乳

 こんにゃくサラダ

 冷凍みかん

  今日は5年生のリクエスト給食です。主食部門1位のハヤシライス、副菜部門2位のこんにゃくサラダ、そしてデザートの冷凍みかんを組み合わせました。他に人気のあったメニューはごはん、はちみつパン、肉じゃが、ぎょうざ、バターコーン、ほうれん草のおひたし、ホワイトシチュー、わかめスープなどでした。2学期になったら2年生、1年生に希望をとるので毎日献立表をよく見て料理の名前を覚えてください。

 今日の給食にスキムミルクが入っているかわかりますか?スキムミルクは牛乳から作られるもので、牛乳の脂肪分や水分を取り除いて、粉状にしたものです。そのため、「脂肪を抜いた牛乳を粉にしたもの」ということで「脱脂粉乳」ともいわれています。粉になっているので日持ちもし、運搬をしやすいということで、第2次世界大戦後はアメリカから運ばれたこのスキムミルクを湯で溶かし、給食に出されていました。

 牛乳と同じようにカルシウムがたっぷり入っているので、現在の給食でもよく使われている食品です。牛乳の風味やコク、栄養を加えたいけれど、牛乳を入れることができない料理などにスキムミルクが使われています。給食のパンには、ほとんどスキムミルクが使われています。今日はハヤシルーの中にも入っています。カレーのルーにも使っています。給食のカレールーやハヤシルーが白っぽくなっているのはこのスキムミルクが入っているためです。


 

   6月28日の給食

 コッペパンスライス

 牛乳

 焼きそば

 いかナゲット

 わかめスープ

  いかの足は何本でしょうか?(1)8本(2)9本(3)10本 正解は(3)10本です。いかは一度獲物を捕られたら離しません。また、いかは海の中で泳いでいるときは透明な体ですが、水から揚げられて、時間が経ち、茹でると白くなります。低脂肪、高たんぱく質で肥満や高脂血症などの心配がある人にはおすすめのヘルシー食品です。くせのない食材なので刺身、照り焼き、天ぷら、煮つけ、塩辛などどんな料理にもなります。きっとみなさんもいかは大好きでしょう。今日はいかを刻んで、ナゲットになって登場です。かわいいいかの形になっています。歯ごたえのあるいかをよく噛むことであごも鍛えられ、頭の働きがよくなりますよ。


 

   6月29日の給食

 ごはん

 牛乳

 揚げなすといんげんのみそ炒め

 雷汁

  今日はみそ炒めに入っている「インゲン」についてお話します。インゲンの正式名は「インゲンマメ」の緑色の若いさやの「さやいんげん」のことです。インゲンという名前の由来は江戸時代に日本にこの野菜を伝えたのが隠元和尚と言われているからです。さやいんげんにはビタミンB1、B2、B6などがバランスよく含まれています。ビタミンB群は単体でとるよりもいくつか組み合わさっている方が働きが高まります。数種類のビタミンBがとれるのがさやいんげんのいいところです。ビタミンB1はごはんやじゃがいもなどの糖質をエネルギーに変え、疲れをとる働きがあります。

 「雷汁」は栃木県など北関東の郷土料理です。水気を切った豆腐をくずしながら、油で炒め、だし汁やねぎなどの具材を加えた汁物です。豆腐やこんにゃくを炒める音が雷の音に似ていることからこの名前がつきました。雷汁を残さず食べて雷に合わないようにしましょう。


 

   6月30日の給食

 キャロットピラフのホワイトソースかけ

 牛乳

 コールスローサラダ

  今日はキャロットピラフです。キャロットとは、「ニンジン」のことです。「ニンジン」は、中まで濃い色をしているので「緑黄色野菜」のひとつです。緑黄色野菜は、日に当たってできるものが多いので、「ニンジン」のように土の下にできる緑黄色野菜は珍しいです。ニンジンは緑黄色野菜の中でもカロテンを含む量がトップクラスです。カロテンの語源が英語のキャロットからついたものといえば納得するでしょう。カロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、目の病気を防いだり、風邪やガンになりにくい体にする働きがあります。ニンジンのオレンジ色の素もカロテンです。今日はピラフはすりつぶしたニンジンを使っているのでオレンジ色をしています。

7月3日~7日の給食

 

   7月3日の給食

 はちみつパン

 牛乳

 鶏肉の香味焼き

 ボイルブロッコリー

 夏野菜のスープ

  ズッキーニという野菜を知っていますか?形や色はきゅうりにとてもよく似ていますが、太さはきゅうりの2~3倍。しかしその正体は・・・実はかぼちゃの仲間のペポカボチャを熟す前にとったものです。日本では、あまり食べることのない野菜ですが、他のかぼちゃに比べて水分が多く、甘味がないため、フランスやイタリアなどの西洋料理では煮込みや炒め物、フライ、サラダなどいろいろな料理に登場します。では、ズッキーニの旬はいつでしょうか?そう、夏野菜のスープに入っているので旬は夏です。日焼けから肌を守るビタミンAや疲れをとるビタミンCがたっぷり含まれています。この季節にはぴったりですね。やはり旬のものを食べるということは体にいいのです。今日のスープには他にも夏が旬の野菜があります。それはどれでしょうか?(1)なす(2)ピーマン(3)トマト  正解はなす、ピーマン、トマト全部です。夏野菜がたっぷり入ったスープをしっかり飲んで暑さに負けないようにしましょう。


    

    7月4日の給食

    マーボーなす丼

    牛乳

    中華スープ

    大玉すいか

  なすは英語で「エッグプラント(卵植物)」といいます。きっとその丸い形から名づけられたのでしょう。なすはいろいろな種類がありますが、九州などのあたたかい地域では「長なす」、東北などの寒い地域では「丸なす」や「小なす」が栽培されています。なすは7月から9月が旬です。夏野菜には体を冷やす作用がありますが、その中でもなすは特に効果があり、暑さ負けしそうな時や体のほてりやのぼせがあるときに食べると効果があるといわれています。なすは他の野菜に比べてビタミン類はあまり多くありませんが、なすの紫の色素の「ナスニン」にはガンの予防や老化防止に効果があるポリフェノールが含まれています。なすは油との相性が良く、和食、洋食、中華のどんな料理にも合います。今日は疲れをとる働きのあるビタミンB1の多い豚肉と元気を出す働きのあるにんにくやしょうが、豆板醤で味にアクセントをつけた「マーボーなす」にしました。


 

    7月5日の給食

  じゅうしい

  牛乳

  きびなごごまフライ

  蒟蒻入りサラダ

  ハニーピーナッツ

  「じゅうしい」とは沖縄県の郷土料理で、炊き込みごはんや雑炊などのごはん料理のことをいいます。沖縄では今日の給食のような炊き込みご飯のことは、かたいごはんということで「くふぁじゅうしい」、雑炊などのやわらかいごはんを「やふぁらじゅうしい」といいます。

 じゅうしいにはだし汁や具に豚肉、豚の脂を使うのが特徴です。沖縄は中国や台湾に近いので、料理も中国料理の影響を受けたものが多いです。また、沖縄は江戸時代の頃から、サトウキビの栽培が盛んで黒砂糖の生産が島の産業でした。そして北海道からは昆布を、鹿児島からは鰹節を黒砂糖と交換していたそうです。今でも、昆布や鰹節は沖縄料理には欠かせない食材となっています。


 

    7月6日の給食

  てんぷらうどん

  牛乳

  もずくとさつまいもの天ぷら

  ゆでとうもろこし

  「とうもろこし」はイネ科の植物で、原産地はメキシコ、ボリビアなどのアメリカ大陸です。15世紀にコロンブスがキューバよりスペインに持ち帰り、急速に世界各地に広まりました。日本へは1579年にポルトガル人が長崎に伝えたのが最初です。そのためポルトガル人を表す「南蛮」という言葉を使い、とうもろこしは「南蛮黍」ともよばれています。とうもろこしはエサ用、でんぷん用、ポップコーン用、油用など6種類に分けられます。今日は食用の中でも特に甘いスーパースイートコーンの「ゴールドラッシュ」という品種です。もぎたてなら生でも食べられるというくらい、やわらかく、甘いということで全国でも有名な埼玉の名産品です。今日は埼玉県の北部の深谷市の岡部地区でつくられたものです。とうもろこしのてっぺんにあるふさふさとしたススキの穂のような部分がおしべで、とうもろこしの実についている「ヒゲ」がめしべです。つまりヒゲがいっぱいあるものが実がいっぱいあるということです。そしてヒゲが茶色くなっているものが実が熟しているということなので買うときの参考にしてください。とうもろこしは、炭水化物を主として、ビタミンB1、B2、Eなどのビタミン群や食物繊維そして、カルシウムなどをバランスよく含んでいる栄養豊富な食品です。便秘や動脈硬化を予防する働きがあります。とうもろこしのヒゲを煎じて毎日飲むとむくみがとれるといわれています。

 今日は1時間目に2年生が全校分のとうもろこしの皮むきを手伝ってくれました。2年生のみなさんありがとうございました。


 

   7月7日の給食

 三色そぼろ丼

 牛乳

 七夕汁

  今日は七夕にちなんで、すまし汁の中にはそうめんが天の川を表し、なるとに、麩、にんじん、そして緑色のおくらでたくさんの星を表しています。この時季が旬のおくらには独特のぬめりがあります。このぬめりには脳の働きを活発にし、免疫を高める働きがあります。また、おくらに疲れをとったり、お腹の調子を整える働きもあります。七夕には願い事を短冊にかいてつるすと願いがかなうと言われています。給食では短冊をかざることはできませんがみなさんの健康を願って作っています。今夜、天の川を見ることができたら、お願い事をしてみましょう。給食室からの願いは「みんなが給食を残さずに食べてくれますように・・・」かな。この願いはかなうでしょうか?