2017年3月の記事一覧

3月1~3日の給食

 3月1日の給食

 油麩丼

 牛乳

 きゅうりの漬物

 かぶのみそ汁

 油麩丼は宮城県の郷土料理です。この料理には仙台麩が使われています。仙台麩とは旧仙台藩(宮城県北部の登米地方)で食べられている油で揚げた麩のことです。作り方から油麩と呼ばれています。麩は鎌倉・室町時代に中国より伝わったといわれています。現代では、京都の京小町麩、石川県の加賀麩、山形県の庄内麩、新潟県の車麩などがあり、油で揚げた宮城県の油麩もその一つとして広く知られています。麩は日持ちのする食材なので昔は肉の代わりになる貴重なたんぱく源でした。煮物やみそ汁の具として使われることが多いですが、登米市ではかつ丼や親子丼の肉の代わりにこの油麩丼が郷土料理として広まりました。ご飯の上に甘辛く煮て卵でとじた油麩をのせて食べましょう。


 3月2日の給食

 五目うどん

 牛乳

 大学芋

 にらともやしのおひたし

 「大学芋」とはさつまいもを油で揚げて、砂糖や蜂蜜などで作ったタレをからめ、ごまをまぶした料理です。では、「大学芋」の「大学」とは、どういう意味でしょうか?大正から昭和に学生街で売られていたからとか、昭和初期に大学生が学費を稼ぐために売っていたからという説があります。当時、大学芋が広まったのは栄養にも秘密があるようです。いもを油で揚げて砂糖をからめるのでエネルギー量も増え、ごまでさらにカルシウム、鉄分、食物繊維がアップします。焼きいもに比べると3倍くらいの栄養をとることができきたためです。栄養たっぷりの大学芋を今日もおいしくいただきましょう。


 3月3日の給食

 ちらし寿司

 牛乳

 ハタハタの竜田揚げ

 菜花のおひたし

 ひなまつりデザート

 3月3日はひな祭りです。「桃の節句」ともよばれます。ひなまつりは、約1000年以上前の平安時代が起源と言われています。女の子の成長を祈って雛人形を飾り、ひし餅や桃の花を添えてお祝いをする日本の伝統的な行事です。私たちの住む鴻巣市は雛人形の町です。鴻巣市における人形制作は約380年の歴史があり、貴重な伝統工芸として現在に伝えられています。鴻巣市で毎年開催されるびっくりひな祭りでは、日本一高いひな壇が飾られています。

 今日の給食は、ひなまつりのお祝いメニューとなっています。みなさんの家ではどんなひなまつりを過ごしますか?

「ちらし寿司」の語源は、寿司飯(酢飯)の上に様々な具を「散らし」て作る事から、江戸前寿司のにぎり寿司に対して名づけられました。本来、ちらし寿司は生魚で作りますが、給食では生物は出せないので、給食のちらし寿司は正確には、酢飯の中に煮た具を混ぜ込む「五目ちらし」です。

菜花は別名「菜の花」とも言われ、みなさんもよく知っている今の時期に咲く黄色い花です。今日はその菜の花のつぼみのところを炊き込みごはんに入れました。菜の花はアブラナ科の植物で、在来種(和種)と西洋種(洋種)があります。和種は若いつぼみを、洋種は茎と葉を食べることができます。今日の給食では和種を使っています。菜の花には、カルシウム、鉄分、ビタミンが多くにんじんやほうれんそうと同じく緑黄色野菜で栄養たっぷりです。ほろ苦く、独特の香りがありますが、春の訪れを感じさせる季節の野菜としてこの時期よく食べられます。ゆでて、辛子あえ、ごまあえ、おひたしにしたり、天ぷらにすることもあります。また、京都や滋賀では花菜漬け(菜の花漬け)として名物にもなっています。

2月27~28日の給食

 2月27日の給食

 コッペパンスライス

 牛乳

 焼きそば

 五目スープ

 ぽんかん

 ぽんかんはみかんより少し大きく、頭が「ぽこっ」と飛び出しています。インドが原産の果物で、「ぽん」はインドの都市の名前からきているといわれています。中国南部や台湾で多く栽培され、日本では鹿児島や耕地が有名です。

 みかんよりも香りや甘みが強く酸味が少ないのが特徴です。みかんやレモンと同じように柑橘系のくだものなのに、加熱するととても苦くなってしまうので墓のもののようにジャムやジュースに加工できません。生で食べるのがおいしいくだものです。ぽんかんは12月に収穫され、その後しばらく貯蔵することによって皮の水分をとばし、味をマイルドにするそうです。 産地では食べごろになったものから順に出荷していくので、旬は12月から3月にかけてになります。ビタミンCが多いのでばい菌とたたかってくれます。インフルエンザに負けないためにもしっかり食べましょう。


 2月28日の給食

 ごはん

 牛乳

 彩の国納豆

 切り干し大根の炒め煮

 お事汁

 切り干し大根で有名なのは九州の宮崎県です。日本で食べられている約90パーセントは宮崎県で生産されています。切り干し大根というのは東日本で、西日本の人たちは「千切り大根」と呼んでいるそうです。日本人と大根の関係は、お米より古いといわれ、古い書物にも登場しています。その頃は「おおね」と呼ばれています。この他にも様々な呼び名があります。春の七草にある「すずしろ」も大根のことです。切り干し大根は冷蔵庫がないむかしの人の知恵でできた長期保存ができる貴重な野菜です。天日で乾燥させることによって栄養がぎゅっと凝縮されるだけでなく、甘味と風味も加わります。太陽の力ってすごいですね。骨や歯になるカルシウム、体中に酸素を運ぶ鉄分、おなかの掃除をしてくれる食物繊維がたっぷり含まれている食品です。