2017年6月の記事一覧

6月19日~23日の給食

 

   6月19日の給食

 黒パン

 牛乳

 とり肉とカシューナッツの炒め物

 春雨スープ

  春雨の発祥の地は中国で1000年以上前に作り始められたといわれています。中国では「粉絲」という書いて「フェンスー」と呼ばれていて、緑豆という豆のでんぷんを使って作っていました。そのため、日本に伝わった鎌倉時代には豆の麺と書いて「豆麺」とよばれていました。春雨とよばれるようになったのは、半透明で細長く伸ばされた様子が、しとしと降る春の雨の線に似ていることから名づけられたそうです。

 春雨の材料になる緑豆は名前のとおり緑色で、小豆より一回り小さくしたものです。栄養価が高いので薬膳料理にもよく使われます。胃腸を丈夫にし、熱を下げたり、毒を出したり、血圧を下げたりする効果があるといわれています。日本では緑豆を、豆の状態で食べることはあまりありませんが、今日のような春雨やもやしなどとして食べられています。


 

   6月20日の給食

 ごはん

 ふりかけ

 牛乳

 厚焼きたまご

 にらのおひたし

 呉汁

  呉汁は日本各地に伝わる郷土料理です。肉がなかなか手に入らなかった時代には貴重なたんぱく源として食べられていました。「呉」とは水につけておいた大豆を生のまますりつぶしたもののことをいい、それを季節の野菜を入れた汁に入れたものを呉汁といいます。味付け、入れる具材によって各地域、各家庭のいろいろな呉汁があります。昔はどこの家でも、田のあぜや道端に大豆を作っていて、新大豆がとれるのを待って呉汁を作っていました。大豆は、肉やたまごに負けないくらい質の良いたんぱく質が含まれています。その大豆を使った呉汁は栄養満点です。


 

   6月21日の給食

 しゃくし菜チャーハン

 ねぎみそパオズ

 チンゲン菜のスープ

 しゃくし菜は「雪白体菜」のことで、葉っぱの形がしゃもじの杓子に似ていることからしゃくし菜と呼ばれています。明治初期に中国から伝わり、標高の高い秩父地方で白菜の代わりに作られてきました。8月末から9月上旬に種をまき、10月末から収穫されます。シャキシャキした食感で漬物にされることの多い野菜です。今日は埼玉県産のしゃくし菜を漬物にしたものを炊き込んでチャーハンに入れました。しゃくし菜のシャキシャキ、ちりめんじゃこの歯ごたえを感じながら今日もおいしくいただきましょう。


 

   6月22日の給食

 わかめうどん

 牛乳

 みそポテト

 小玉すいか

 すいかは漢字で「西瓜」と書きます。なぜ「西」という漢字が使われているかというと、「すいか」はシルクロードをとおって、西のほうから中国に伝えられたからだといわれているからです。歴史的にすいかは4000年以上前にはエジプトで栽培されていたようで、日本には中国からおよそ400年前に伝わりました。「瓜」という漢字が使われている理由は、すいかが瓜の仲間だからです。すいかは本来、瓜なので野菜ですが、一般的にはくだものとして扱われています。品種改良が盛んで、大きさ(大玉、小玉)や形(丸型、ラグビーボール型)、果肉の色(赤、黄)の違いなどさまざまです。

 問題です。牛乳とすいかではどちらが水分が多いでしょうか?(1)ほぼ同じ(2)牛乳(3)すいか 正解は(3)すいかです。すいかは96%が水分です。牛乳は88%が水分で残りは脂肪やたんぱく質、カルシウムなどです。すいかは別名「水瓜」ともいわれ、暑さをしのぎ、のどの渇きを潤してくれます。


 

   6月23日の給食

 たまごパン

 牛乳

 ゼリーフライ

 枝豆

 ミネストローネ

  枝豆は熟すと別の名前になります。それは次のうちどれでしょう。(1)ひよこ豆(2)白花豆(3)小豆(4)大豆(5)そら豆  正解は(4)大豆です。枝豆は大豆が熟す前のもので、枝つきのまま塩ゆでにしていたことから枝豆という名前がつきました。日本独特の食べ方だそうです。昔は田んぼのあぜで栽培されていたことから「あぜ豆」、また、さやを摘み取って用いるので「さや豆」ともいいます。東北地方では枝豆をすりつぶしたものを「ずんだ」といい、餅などにからめて食べます。

 枝豆は豆と野菜の両方の栄養を持っているすぐれた食品です。ビタミンB1、B2、カルシウム、食物繊維を多く含んでいて、食べた糖質をエネルギーに変え、疲れがたまるのを抑える働きがあります。また、大豆になってしまうとなくなってしまうビタミンAやCも含みます。枝豆のたんぱく質はビタミンとともにアルコールの分解を助け、肝臓の負担を軽くします。ですから、ビールのおともに枝豆が登場するのです。

5月から初夏が旬の枝豆を味わって食べましょう。

6月5日~9日の給食

 

   6月5日の給食

 枝豆じゃこごはん

 牛乳

 丸ごとあじフライ

 たまねぎのみそ汁

  6月4日から10日は「歯と口の健康週間」です。そこで今月の給食には噛みごたえのある料理がたくさん登場します。

 アジは海の魚で、マアジ、ムロアジ、シマアジなど50種類以上います。春から夏に北へ、秋から冬には南へ回遊します。春から秋にかけておいしい魚です。からだにのこぎりの歯のような鋭い「ぜいご」と呼ばれるうろこを持ちます。アジは海の魚の中で最もカルシウムを多く含んでいる魚のひとつです。カルシウムは骨や歯を丈夫にしてくれます。また、アジには脳の働きをよくしてくれるDHAやEPAも多く含まれています。魚好きは頭がよくなるかもしれません。今日はアジを頭から尻尾まで丸ごと揚げています。よーくかんで骨や歯、頭に栄養を与えてください。


 

   6月6日の給食

 五目うどん

 牛乳

 大豆のシャリシャリ揚げ

 メロン

  「メロン」の名前の由来は、ギリシャ語の「メロペポン」だといわれています。「メロ」はりんご、「ペポン」は瓜という意味です。日本には、今から150年くらい前に伝わりました。メロンには表面に網目があるものと、表面がつるっとしたものの分け方と、果肉がオレンジ色のもの、グリーンのもの、ホワイトのものの分け方があります。今、日本で食べられるメロンには、いろいろな種類があり、代表的なものは「マスクメロン」「アンデスメロン」「プリンスメロン」などです。今日のメロンは「アンデスメロン」です。では、アンデスメロンの名前の由来は何でしょう。(1)安心ですメロン(2)アンデス山脈が発祥(3)アンテナみたいなつるだから  正解は(1)安心ですメロンです。このアンデスメロンは日本で品種改良してできたもので、高級マスクメロンよりも値段は安いが味は同じくらいおいしいということで、農家が「安心して作れて」、消費者が「安心して買える」ということから「安心でメロン」を略して名前がつきました。メロンは、主な成分は、「糖質」です。メロンの糖質は、素早く体に吸収されて、エネルギーになります。また、たんぱく質を体の中で効率よく使えるようにする成分も含まれているので、食後のデザートに食べると、夏バテ防止によいといわれています。


 

   6月7日の給食

 ごはん→こどもパン(炊飯施設故障のため)

 牛乳

 チンジャオロースー

 トックスープ

  「トック」は、うるち米で作った韓国伝統のおもちです。日本の餅は厚みのある四角や丸い形が普通ですが「トック」は平たい丸や長さが5,6cmくらいの棒の形をしています。日本のおもちと違って加熱してものびにくいため、韓国ではこれを炒め物や煮物、スープに入れて食べます。日本では「トック」といいますが正確には「ク」を発音しません。日本語の「トックスープ」という料理名を正しい韓国語にすると「トックッ」「クッ」はスープという意味で、「スープ餅」。日本のお雑煮のような料理です。


    

   6月8日の給食

 ソフトフランスパン

 マーガリン

 牛乳

 とり肉のトマト煮

 アスパラサラダ

  「アスパラガス」は春から初夏にかけて旬を迎える野菜です。アスパラは古くからヨーロッパで栽培され、日本には江戸時代にオランダ人によって伝えられました。アスパラは株から出てきた新しい茎が20cmくらいになったときに収穫して食べます。「アスパラギン酸」という栄養を知っていますか?これは疲れをとったり、元気にしてくれる栄養です。栄養ドリンクのコマーシャルで聞いたことがあるでしょう?アスパラガスにたくさん含まれているのでこの名前がつきました。

 アスパラにはグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスがあります。もとは同じものですが成長中にずっと土をかけ日に当たらないように育てるとホワイトアスパラガスになり、やわらかく甘味の強いものになります。茎をそのまま伸ばし、太陽の光を浴びたものがグリーンアスパラです。歯ごたえとビタミンが増します。太陽の力ってすごいですね。今日の給食には栄養たっぷりのグリーンアスパラガスをサラダに使いました。旬のものをしっかり食べてください。そして、外でお日様に当たりみんなも健康になりましょう。


 

   6月9日の給食

 ごはん

 牛乳

 彩の国納豆

 かみかみきんぴら

 豆腐のみそ汁

  明日まで「歯と口の健康週間」です。「かむこと」についてお話します。一口食べたら何回かむと良いでしょうか?(1)5回(2)10回(3)30回  正解は(3)30回です。今一口入れて数えてみてください。よくかむことには良いことがたくさんあえいます。「ひみこのはがいーぜ」という合言葉を知っていますか?これはかむことの効果をあらわしています。よくかむとあごの骨が強くなり、歯並びが良くなります。小学生の頃に柔らかいものばかり食べていて、あまりかまずに食べる習慣が身についてしまうと、きれいな歯並びにならないだけでなく、虫歯の原因にもなってしまいます。そして、よくかむと頭の中の血の流れが早くなるので、記憶力が良くなります。今日の給食も納豆やするめの入ったきんぴらなどよくかめる料理になっています。今日はお友だちとのお話はほどほどにかむことに集中しましょう。

6月12日~16日の給食

 

   6月12日の給食

 あやひかりコッペパン

 牛乳

 とり肉のマスタード煮

 粉ふきいも

 オニオンスープ

  今日のコッペパンは、川里地域で作られたあやひかり小麦を使っています。川里地域のあやひかり小麦は、とても風味がよく、味も美味しいので、鴻巣川幅うどんを作る材料にもなっています。埼玉で採れる小麦は、うどん作りに適した小麦なので、パンを作るためにパン工場の人たちが何回も試作して完成させた特別なパンなのです。今日はパンをそのまま食べて小麦の味を味わっても良し、マスタード煮のソースをつけて食べてもおいしいですよ。


 

   6月13日の給食

 ごはん

 牛乳

 厚あげと豚肉のみそ炒め

 中華スープ

 冷凍みかん

  冷凍みかんは給食では夏の定番デザートです。もともとは、春頃までしか販売されていなかったみかんを一年中販売できる商品にしようとして考えられたものです。昭和30年から小田原駅のキヨスクで販売されるようになったのが始まりだそうです。以前は電車での長距離移動のお供としてよく食べられていました。低温で食べると人は甘味を感じにくいので、冷凍みかんには特に甘味の強いみかんが使うのがおいしさの秘密です。さらにみかんのまわりに氷の膜を作り、パサパサにならないようにすることだそうです。みかんにはビタミンCが多く疲れをとる働きがあります。また水分も多いので、暑さに負けそうな人はしっかり食べてください。今日は「冷凍みかんの」の歌も聞きながら食べましょう。


 

   6月14日の給食

 チキンライス

 牛乳

 オムレツ

 ひよこ豆のクリームスープ

  ひよこ豆の原産地は西アジア地方といわれています。インドや南ヨーロッパ、中近東、メキシコなどで栽培されています。日本ではまだあまり栽培されていませんが最近とても注目を浴びています。カルシウムやビタミンB1が多く、じゃがいものような食感で、スープだけでなく、サラダや料理の付け合わせ、煮物、煮豆、あんこなどお菓子の材料にと何にでも使えるとっても便利な豆だからです。実は、7500年も前から食べられていたことが今も記録に残されているほど、古くから食べられています。ではどうしてひよこ豆という名前なのでしょうか?それはその姿をよく見ればわかりますよね。豆粒の形がひよこの頭ににているからです。今日のスープには豆そのものだけでなくすりつぶしたひよこ豆でとろみをつけてあります。


 

   6月15日の給食

 ちゃんぽん麺

 牛乳

 ひじきの中華炒め

 アーモンド

  アーモンドはアメリカのカリフォルニア、スペイン、モロッコなどが主な産地で木は高さ5メートルくらいになるバラ科の植物です。春に杏子や桃に似た花を咲かせます。果肉は薄くて食べることができないので、食べている部分は主に花が咲いた後にできる種の中の仁(胚乳)という部分です。仁の風味によりビター種はエッセンスを抽出して香りづけのリキュールなどに使われ、スイート種はナッツとして食用にします。アーモンドには若返りの素のビタミンBやEを多く含まれています。また、骨の成長に必要なカルシウムや貧血予防に効果のある鉄分も多く、他の食品に比べて吸収がよいのも特徴です。さらにアーモンドには質の良い植物性脂肪が含まれていて血液をサラサラにしたり、血管がかたくなってしまうのを防いでくれたりと生活習慣病予防に効果があります。


 

   6月16日の給食

 こうのとり伝説米ごはん→ごはん

 牛乳

 さわらの梅塩麹焼き

 いんげんともやしのごま炒め

 鋳物汁

  今日のさわらは梅干しと塩麹に漬け込んで焼きました。梅は2月から4月に花が咲き、6月から7月頃にかけて熟した実を収穫します。この時季に降る雨を「梅の雨」と書いて「ばいう、つゆ」と読むのも梅の収穫時期と重なるからともいわれています。

 梅は実が熟しても甘くならず、強い酸味が特徴の果物です。生の青梅をそのまま食べると猛毒ですが、梅干しや梅酒、梅ジュース、ジャムなどに加工すると程よい酸味でおいしく食べられます。梅干しには殺菌効果があるため、食べ物を腐りにくくする働きがあります。お弁当のご飯のまん中に梅干しを入れるとごはんが傷みにくくなるということで、「日の丸弁当」は昔から親しまれてきました。また、梅干しの酸味には疲れをとる働きもあります。今日のタレに使っている梅干しは埼玉県の下の方にある越生町の梅を使っています。よく味わって食べてください。

5月30~31日の給食

 

   5月30日の給食

 チキンカレーライス

 牛乳

 アセロラポンチ

  今日はゼリーの中に果汁が入っている「アセロラ」についてお話します。アセロラといえばビタミンCが豊富な果物として知られていますが、ではアセロラのビタミンCはレモンの何倍でしょうか?(1)5倍(2)15倍(3)35倍 正解は(3)35倍です。アセロラの大きさは「さくらんぼ」くらいで、でこぼこした形をしています。熟すと濃い赤色になり、香りはりんごに似たさわやかな甘酸っぱさが楽しめる果物です。しかし、皮がとても薄く、2~3日で傷み始めるため、生の実を見ることができるのは産地だけです。そのため、収穫するとすぐにジュースやジャムやゼリーなどに加工してしまうことが多いようです。日本では主に沖縄県の糸満市で栽培されています。日本では5月12日がアセロラの日になっています。これは沖縄で毎年初収穫が行われる日だからです。今月のフルーツポンチににアセロラが入っている理由がわかったでしょ?

 今日5月30日は「5」「3」「0」で「ごみゼロの日」です。給食も食べれば栄養になりますが、残すとゴミになってしまうので全校生徒で「ごみゼロ」にチャレンジしました。結果は・・・ごはん5人分、カレー0人分、アセロラポンチ3人分、牛乳5人分合わせて2.4キロの残食でした。


 

   5月31日の給食

 大山おこわ

 牛乳

 沢煮椀

 セレクトデザート

  「大山おこわ」とは鳥取県大山町の郷土料理です。使用する食材はまちまちですが、大山山麓の食材を使用した醤油味のおこわです。昔、戦場に行く兵が勝利を祈願して山鳥や山菜を入れたごはんを炊きだしたのが始まりです。お祭りやお祝いのごちそうとして受け継がれてきました。今日の大山おこわには、うるち米ともち米を使い、具には鶏肉、油揚げ、にんじん、たけのこ、しいたけ、えのきたけに、わらび、うわばみそうなどの山菜を使用しています。

 今日はセレクトデザートですね。ライチゼリー243人、みかんゼリー223人、プリンが191人でした。みなさんは何を基準に選びましたか?食べたいもの?重さ?エネルギー量ですか?

6月1~2日の給食

 

   6月1日の給食

 こどもパンスライス

 牛乳

 たらフライ

 ホワイトシチュー

  今日6月1日は「牛乳の日」です。そして6月は「牛乳月間」でもあります。給食で毎日牛乳が出るのはなぜでしょうか?「飲みやすいから?」「栄養があるから?」「足りない栄養を補ってくれるから?」「給食には牛乳を出すことが法律で決まっているから?」・・・どれも正解です。日本人の食事に、カルシウムが足りないと言われています。特に小学生のみなさんの体は、毎日少しずつ大きくなっているので、たんぱく質やカルシウムは欠かすことができない栄養です。給食で飲む牛乳1本でみなさんが1日に必要なカルシウムの3分の1をとることができます。もし同じカルシウムをイワシだけでとろうとすると頭から尻尾まで丸ごと7尾食べなければなりません。丈夫な体を作るためにも牛乳は毎日飲む必要があるのです。今日はホワイトシチューにも牛乳を使っているので、カルシウムがたっぷりとれます。


 

   6月2日の給食

 コスタリカライス

 牛乳

 フルーツナタデココ

  「コスタリカ」とは地球の反対側の南米の小さな国の名前です。スペイン語で「コスタ」は「海岸」、「リカ」は「豊かな」という意味です。

 コスタリカには「コスタリカライス」という料理はありません。これはコスタリカの家庭料理を給食風にアレンジしたものです。コスタリカでは豆やバナナをよく食材に使います。暖かい国なのでカレー粉や唐辛子などの香辛料もよく使います。今日は大豆や鶏肉3色のピーマンをケチャップとカレー粉、唐辛子で煮込みました。大豆は筋肉など体をつくるもとになり、辛味は食欲を増進させ、余分な脂肪を燃やす働きがあります。残さず食べて無駄な脂肪の無い筋肉たっぷりの燃える体にしましょう。

 本日「ごみゼロの日」に再チャレンジしました。ごはん3人分、コスタリカライスの具3人分、フルーツナタデココ1人分、牛乳2分の1人分・・・合わせて1.3キロの残りでした。みんなよく食べてくれました。きっと引き締まった体になるでしょう。