カテゴリ:給食室から
11月12日~16日の給食
11月12日の給食
かて飯
牛乳
とり天おろしソース
はくさいの味噌汁
「かて飯」って何だろう?炊き込みごはんとは違うの?と思っている人も多いでしょう。炊き込みごはんとは、季節の食材を豊富に使うごはん料理として食卓に登場しています。また、各地の郷土料理の中にも具に特徴のある炊き込みごはんがみられます。いずれにしても現在では、お米が主役で具が脇役になっています。しかし、その原型はお米が高価で十分に食べられなかった時代にお米を節約するために、麦や粟、稗などの雑穀や、野草、芋、だいこんといった「糧」と呼ばれるたくさんの具をかさを増す増量材として、少量の米に混ぜて炊き込んだ「かて飯」だったのです。
かて飯は秩父地方の郷土料理になっていて、秩父ではお客様がくると「おもてなし」の食事として作られています。今日のかて飯には「ずいき」という食品が入っています。「ずいき」は里芋の茎の部分です。今日は鴻巣産の青ずいきを使いました。里芋は芋の部分だけでなく、茎もおいしく食べられることをぜひ知っておいてください。
11月13日の給食
醤油ラーメン
牛乳
手作りしゅうまい
青菜炒め
しゅうまいは中国の北部で考えられた料理だといわれています。作り方は豚肉やえびなどをみじん切りにしてからよく練って、味付けしたものを小麦粉で作った薄い皮で包んで蒸します。日本で食べられるようになったのは昭和の初め、横浜が最初だそうです。
なぜしゅうまいは蒸して作るのに漢字で「焼売」と書くのでしょうか?中国では「焼」という漢字には「火や熱を加える」という意味があります。ですから、蒸して加熱しているしゅうまいが「焼売」と書かれるわけです。では「売」という字の意味は?みなさんで調べてみましょう。
今日は給食室で1個1個カップに皮と肉あんを入れてジャンボしゅうまいを作りました。お味はいかがですか?
11月15日の給食
焼き鳥丼
牛乳
呉汁
きゅうりの漬物
呉汁は日本各地に伝わる郷土料理です。肉がなかなか手に入らなかった時代には貴重なたんぱく源として食べられていました。「呉」とは水につけておいた大豆を生のまますりつぶしたもののことをいい、それを季節の野菜を入れた汁に入れたものを呉汁といいます。味付け、入れる具材によって各地域、各家庭のいろいろな呉汁があります。昔はどこの家でも、田のあぜや道端に大豆を作っていて、新大豆がとれるのを待って呉汁を作っていました。大豆は、肉やたまごに負けないくらい質の良いたんぱく質が含まれています。その大豆を使った呉汁は栄養満点です。
今日の焼き鳥丼に使われているさつまいもは鴻巣市滝馬室産のシルクスイートという種類です。2012年に開発された新しい品種で、名前にシルクと付くようにシルク、絹のようになめらかで甘いさつまいもです。
11月16日の給食
食パン
ブルーベリージャム
牛乳
ポークビーンズ
フラワーサラダ
食パンとは生地を発酵させ、箱型の型に入れて焼いたパンことです。形により上が盛り上がった山型食パンと平らな角型食パンがあります。今日の食パンは角型食パンですね。
日本へは明治時代の初めに、イギリスから山型食パンが伝わりました。欧米では生地は塩と水だけで捏ねられるのに対し、日本では生地に牛乳や脱脂粉乳、バターなど油分を加えるため、日本の食パンの方が軟らかいものになります。
パンは、コッペパンもあんぱんも食べるのになぜ、食パンにだけ「食べる」という字が付いているのでしょうか?これにはいくつかの説がありますが「美術のデッサンの時に線を消す用のパン、消しパンに対して、食用のパンなので食パンを分けて呼ぶために付いた」という説があります。今日は食パンに目に良いブルーベリージャムをつけて食べてください。