カテゴリ:給食室から
2月3日~7日の給食
2月3日の給食
もぼり飯
牛乳
いわしの甘露煮
豆腐のみそ汁
福豆
今日は「節分」についてお話しします。「節分」とは季節と季節と分かれ目のことです。2月4日が立春といって、昔の暦の上ではこの日からが春の始まりです。そして2月3日が節分です。節分に豆をまくようになったのは中国から伝わった「ついな」という大晦日に豆をまいて鬼を追い払う行事が広まったものです。福豆を食べるようになったのは「鬼(悪いこと)から逃れられるように」、また「マメに暮らせるように」という語呂合わせからです。福豆は自分の歳より1個多く食べます。それは昔の暦では節分の翌日の立春から新しい一年が始まるからです。地方によっては大豆ではなく落花生をまくところもあるそうです。今日の給食の福豆は大豆を黒糖包んであります。まかないでしっかり食べてください。
今日はいわしも給食に登場です。これは節分のもうひとつの風習である「やいかがし」があるためです。やいかがしがわからない人はもりつけ表を見てください。いわしの頭とヒイラギの葉で作ったものです。いわしの頭は臭いので鬼が嫌がり、ヒイラギのトゲで鬼の目をついて追い払うものです。やいかがしを玄関に飾れば鬼が家の中に入ってこないそうです。
2月4日の給食
ごはん
牛乳
だし巻きたまご
のらぼう菜のごまあえ
きりたんぽ汁
「きりたんぽ」は秋田県の代表的な郷土料理です。もともとはは、木こりたちが山作業の時に、残ったごはんを棒に巻き付けてみそをつけて食べたとか、そのごはんを山鳥やきのこなどといっしょに煮込んで食べたのが始まりとされています。「たんぽ」とは炊いたごはんを多少米粒が残る程度までつぶし、木製の棒に巻き付け、囲炉裏の火であぶったものです。ごはんでできた竹輪のようなものです。昔、槍の刃のカバーの「たんぽ」に形が似ていることからこの名前が付きました。給食では「きりたんぽ汁」として提供します。今日はたんぽが別に配缶されているので、食べる時におつゆに入れてください。鶏肉、にんじん、ごぼう、しめじ、油揚げ、ねぎなどたくさんの食材が使われていて、栄養満点です。身体もよく温まります。
今日はごまあえに使っている「のらぼう菜」についてもお話します。のらぼう菜とは白菜や小松菜と同じアブラナ科の野菜です。野良にぼうっとはえていたことからこの名前がついたという説があります。江戸時代には全国で栽培されていてましたが、現在では東京の西多摩地区や埼玉の比企地区で多く栽培されています。のらぼう菜はすぐにしおれてしまうため現在では生産されている地域でしか食べられない地方野菜として受け継がれています。のらぼう菜は生命力が強く、葉や茎を摘んでもまた伸びてくるというパワーのある野菜です。みなさんもこのパワーをもらえるようにのらぼうなをよくかんで、地元の味を味わっていただきましょう。
2月5日の給食
きなこ揚げパン
牛乳
ブロッコリーサラダ
ミネストローネ
今日はみなさんが大好きな揚げパン!なぜ今日の揚げパンはきなこなのでしょうか?問題です。きなこは何からできているでしょうか?(1)きなこはきなこ(2)黄色い小麦(3)大豆 正解は簡単ですよね(3)大豆です。きなこは、大豆を煎った後に挽いて粉にした食品です。風味豊かで、良質のたんぱくしつや脂質、ビタミンB1、B2に富む栄養満点の食品です。黄色系の大豆を原料とした黄色ののきなこと、緑色系の大豆を用いた淡緑色の青きなこがあります。青きなこは、うぐいす粉ともよばれます。きなこは、餅に絡めたり、和菓子の材料として用いられます。2月は節分がありましたよね。豆まきに大豆を使いましたよね。なので今日も大豆を使ったきなこ揚げパンにしました。栄養いっぱいのきなこをきれいに食べてください。
2月6日の給食
わかめラーメン
牛乳
ポテトのチーズ焼き
ぽんかん
今日は給食初登場のわかめラーメンです。実は鴻巣市の小学校ではわかめうどんはあったけれど、わかめラーメンはありませんでした。しかし、毎年田間宮小の行っているリクエスト給食の調査票に「わかめラーメン」と書く人がちらほらいたので、鴻巣市の献立作成会議にその旨を話して、新メニューとして提案したところ見事に採用され、2月はどこの学校でもわかめラーメンを食べることになりました。このようにみなさんの意見が田間宮小だけでなく鴻巣市内の小学校にも生かされるので、みなさんも普段から、料理に関心を持ってメニューを提案してくださいね。
2月7日の給食
ごはん(こうのとり伝説米)
牛乳
さけのねぎソースかけ
根菜の煮物
だいこんと油揚げと小松菜のみそ汁
いちご
6年生は家庭科の授業で「1食分の献立を考えよう」という勉強をしました。その学習を生かして、給食の献立を考えてもらいました。その中から何人かの献立を実際に2月、3月に取り入れました。
今日は第1弾。6年1組Mさんが作成した献立です。考えた理由は「この時期は風邪がはやる時期なので野菜をたくさん使った献立にしました。少しでも野菜をとってもらうために主菜の鮭にもねぎソースをかけました。また、使っている野菜も冬が旬のものを多く使いました。ただ、野菜ばかりでも栄養バランスが崩れるので、みそ汁に油揚げを入れてみました。」とのことです。Mさんの思いのつまった給食をおいしくいただきましょう。
1月27日~31日の給食
1月27日の給食
ごはん(こうのとり伝説米)
牛乳
鮭の塩焼き
たくあん
小松菜の味噌汁
今日のこうのとり伝説米ごはんはラップを使って、自分でおにぎりを握って食べましょう。よく味わってください。
今日1月24日から1月30日までは、「全国学校給食週間」です。給食週間の意味はもう知っていますよね?知らない人は献立表や給食だよりをもう一度よく読んでください。世界で初めての学校給食は、1796年にドイツで貧しい家の子供を助けるために出したお昼ごはんといわれています。やがて、世界各地に広がり、日本では、1889年(明治22年)に山形県の小学校で、お弁当を持ってこられない貧しい児童のために「おにぎりと焼き魚、漬け物」の給食を用意したのが、日本の学校給食の始まりです。昔は米が貴重なものだったので、おにぎりも米だけでなく、麦やヒエ、アワといったものが混ぜられたものでした。みそ汁もほとんど実の無いものでした。そして、現在のように交通やお店が発達していないので、地元でとれたものや保存のきくものが給食になりました。
食べ物が十分にある現在でも給食がなくならないのはなぜでしょうか?それはみなさんが嫌いなものは残して、好きなものばかりたくさん食べ、栄養が偏ってしまっているからです。今日の給食は、明治時代日本で一番初めの給食を再現した献立になっています。当時は牛乳はありませんでいたが、現代のわたしたちに欠かすことのできない栄養がたっぷり入っているので今日も牛乳がついています。ビタミンの多い小松菜がたっぷり入ったみそ汁もつけました。
おにぎりは上手に握れたでしょうか?三角?俵型?だんご型?どんな形にしましたか?ちなみに・・・1がつ17日は「おむすびの日」です。これは平成7年1月17日に阪神淡路大震災が起こった日です。この時に被災地におむすびが届けられたことによるものです。食事が当たり前のようにできることに感謝して、今日もおいしくいただきましょう。
1月28日の給食
広東麺
牛乳
春巻
根菜のさっぱり炒め
今日は「広東麺」についてお話しします。「広東」とは中国の地域の名前です。中国はとても大きい国なので、日本では中国料理のことを地域の名前で呼ぶことがあります。有名なのは北京、四川、上海、広東の4つです。広東というのは中国の南の方の地域です。広東料理の特徴は素材の味を生かした「薄味」です。では、広東麺とは・・・残念ながら日本では「これが広東麺!」という決まった定義がないようです。一般に醤油味でとろみがついた野菜あんかけのスープの麺料理のことをさすことが多いようです。給食の広東麺のお味はいかがですか?今日の給食の広東麺には何種類の具が入っているでしょうか?(1)8種類(2)9種類(3)10種類 正解は(3)10種類です。豚肉やいか、えび、あさり、ほたて、たけのこ、にんじん、はくさい、もやし、うずら卵です。みなさんが知っている広東麺と比べてみてください。
1月29日の給食
かて飯
牛乳
ししゃもの竜田揚げ
じゃがいものみそ汁
いちご
いちごはバラ科の植物です。江戸時代末期に初めて日本に入ってきたいちごはオランダ人によって長崎に持ち込まれたため「オランダいちご」と名付けられました。それまでも日本には小さな野生のいちごのクサイチゴ、キイチゴ、ヘビイチゴなどがありましたが、初めてオランダいちごを見た日本人はその大きさびっくりしたそうです。現在一般的に栽培されているのは北アメリカのバージニアイチゴと南アメリカのチリイチゴの交配によりできたものです。「女峰」「とよのか」などが有名です。今日の給食のいちごは 栃木県産の「とちおとめ」です。
いちごはビタミンCの多さはレモンやキウイなどに続くトップクラスです。5~6粒食べれば一日に必要なビタミンCがとれてしまうほどです。ビタミンCは細胞を強くするので、風邪の予防に効果的です。また、美肌のもとになるコラーゲンはビタミンCと切り離すことはできません。肌のトラブル解消にもぜひたくさん食べてほしい食品です。
1月30日の給食
カレーライス
牛乳
とんかつ
海そうサラダ
みなさんは「カレーライスの日」という記念日があることを知っていますか?それは1月22日です。ちょっと過ぎてしまいましたが田間宮小でもカレーの日にちなんで今日はカレーの日です。この日が制定されたのは1982年で、全国学校栄養士協議会が当時の子どもたちが一番好きだったカレーを全国の小中学校で一斉に提供したことにちなんでいます。今もカレーは一番人気かな?
今日は6年生リクエスト給食第3弾です。主食部門3位のカツカレー、副菜部門4位の海藻サラダの組み合わせです。この日はエネルギーが高すぎるので(本当だったら給食基準的にはアウトですが6年生のリクエストということで)、残念ですがさすがにデザートはつけられません。この料理は特に6の3で人気がありました。というかカツカレーと書いてきたのは6の3の人たちだけでした。誰かの一声でしょうか?
1月31日の給食
黒パン
牛乳
赤魚のアクアパッツァ
だいこんと水菜のサラダ
ポトフ
今日の魚は「赤魚」です。赤魚とは皮の赤いアコウダイの別名でしたが、最近ではアコウダイは貴重な魚になってしまったため、アコウダイの仲間でアメリカでよくとれる「アラスカメヌケ」を市場やスーパーでは「赤魚」として売っています。「メヌケ」よいう名前の由来は釣り上げられた時の水圧の変化で目が飛び出ることから「目が抜ける」「目抜け」となったようです。今日はその赤魚をアクアパッツァで漬け込みました。アクアパッツァとはイタリアのナポリ地方の料理で、「アクア」は水、「パッツァ」は暴れるという意味です。もともとの作り方が、オリーブオイルで魚介を焼き、白ワインやトマト、にんにくなどを入れて煮込んだため、油と水がはじき合って暴れていたとか、古くは漁師が船の上で作っていたので、船が揺れて水が暴れているようだったということからこの名前がついたようです。
1月10日~17日の給食
1月10日の給食
くわいごはん
牛乳
五目厚焼きたまご
雑煮
紅白ゼリー
令和2年の給食が始まりました。今日は「くわい」を炊き込んだごはんです。くわいは埼玉県のふるさと野菜のひとつです。500年くらい前から作られていて、現在も越谷市、春日部市、さいたま市などでつくられています。欧米では観賞用として、日本や中国では、茎の部分が大きく膨らむ塊茎という部分を食べています。特に日本では葉の部分が矢じりの形をしているので「芽が出る」縁起の良い植物としておせち料理でも食べられています。
明日1月11日は「鏡開き」の日です。お正月にお供えした鏡餅を1月11日に手や木槌で割って、おしるこや雑煮にして食べます。今日の給食が雑煮なのもそのためです。昔、鏡はとても神聖なものとされていたので、その鏡に似せて作ったもちを鏡餅というようになりました。正月に「切る、割る」といった言葉が縁起が悪いので、包丁を使わずに「開く」というようになりました。
雑煮は室町時代から食べる習慣があったそうです。みなさんの家ではどんな雑煮を食べましたか?地方によって丸餅や角餅、あん入り餅、塩味、醤油味、味噌味などいろいろあります。第三校舎の1階に全国のお雑煮の写真が貼ってあります。みなさんの家のものと比べてみてください。今日の給食は埼玉県でよく食べられている雑煮にしてあります。
さて、今年一年の運だめしです。田間宮小640人のうち40人だけにラッキースターが入っています。雑煮に星型のにんじんが入っていた人は大吉、星の形に穴のあいたにんじんが入っていた人は中吉です。入っていた人はぜひ教えてください。きっとラッキーな一年になるでしょう。
1月14日の給食
ごはん
牛乳
笹かまぼこ
すき焼き風煮
にらともやしのごま酢和え
すき焼きは、肉に砂糖としょうゆの甘辛の味がバランスよく調和した日本独特の肉料理です。一般的にすきやきは牛肉、ねぎや春菊、豆腐、白滝などを砂糖としょうゆで濃いめに味付けし、溶き卵をからめて食べます。寿司やてんぷらと並んで代表的な日本料理として世界中に知られています。では、すき焼きの名前の由来は何でしょうか?好きなものを食べるからでしょうか?それとも好きな人と食べるからでしょうか?すき焼きは江戸時代末期に誕生しました。日本では1800年代後半までは牛肉を食べる習慣はありませんでした。しかし農具の鋤を火にかざしてカモ肉や鶏肉を焼いた「鋤焼き」がありました。これが今のすき焼きのルーツになります。幕末には、京都の三条河原にすき焼き屋が初めて誕生しました。給食では生卵を出すことはできませんが、白いごはんにとても合う料理です。冬野菜もたくさ使われています。インフルエンザにかからないためにもにらともやしのごま酢あえとともに残さず食べるようにしましょう。。
今日の給食にも鴻巣産の野菜がたくさん使われています。ねぎ、にんじん、白菜が鴻巣産野菜です。
1月15日の給食
ツイストパン
牛乳
チーズオンハンバーグ
ブロッコリーサラダ
ウインナーとレンズ豆のスープ
スープに入っているレンズ豆のお話です。レンズ豆はマメ科の植物で原産地は西アジアです。今から4000年以上も前から栽培されていて、人類最初の栽培植物のひとつですが、日本に入ってきたのはごく最近のことです。マメの形から「ひら豆」ともよばれています。種子の部分を食用として、スープ、サラダ、鍋料理、肉の代用品としても食べられています。また、豆を挽いて粉にし、小麦粉などと混ぜてケーキなどのお菓子にも使われれています。消化が良く、病人食や乳幼児食、高齢者の食事の材料としても使われています。
レンズ豆。めがねなどのレンズのような形だからこの名前がついたと思っている人もいるかもしれませんが、これは逆。昔、最初にガラスで「レンズ」を作った人が、このガラスの形がレンズ豆に似ているので「レンズ」という言葉をとったと言われています。
1月16日の給食
キムチチャーハン
牛乳
丸ごとあじフライ
わかめスープ
ライチゼリー
今日は6年生のリクエスト給食第1弾です。主食部門1位のキムチチャーハン、主菜部門2位の丸ごとアジフライ、汁物部門2位のわかめスープの組み合わせです。これは特に6年1組で人気がありました。そこでエネルギーも低めだったので6年1組で人気のあったライチゼリーをつけました。6年生の集計をしてみると各クラスでずいぶん好みの違いがあるんだなと気づかされました。(それともだれかのつぶやきによるものでしょうか?)
1月17日の給食
こどもパンスライス
牛乳
照り焼きチキン
ボイルキャベツ
白花豆のスープ
パイン
今日は「白花豆」についてお話しします。白花豆の正式な名前は「紅花隠元」といいます。この豆は、大きくてきれいな花が咲くので、花を観賞するための「花豆」として栽培されていました。種子の色から「白花豆」と「紫花豆」の2種類があります。豆類の中で最も豆粒が大きく、特に白花豆は大粒で純白なことから「豆の女王」とも呼ばれ、高級な甘納豆や、あんこにして食べたりします。と言いながらもみなさんは今日の給食の中から白花豆をみつけることができましたか?料理の名前からスープに入っていることはわかったでしょう。実は今日のクリームスープのとろみは白花豆をすりつぶしたものでつけてあります。
1月20日~24日の給食
1月20日の給食
ごはん
牛乳
さばの塩焼き
肉じゃが
ほうれん草のおひたし
クレープ
今日は6年生リクエスト給食第2弾です。主食部門2位のごはん、主菜部門1位の肉じゃがと5位の鯖の塩焼き、副菜部門2位のほうれん草のお浸しを組み合わせました。これらの料理は6の2で特に人気が高かったです。エネルギーが低めだったので2組で人気のあったクレープを組み合わせました。田間宮小のみなさんは肉じゃががお好きなようで、他の学年でもいつも上位に入っています。
1月21日の給食
ごまあじうどん
牛乳
里芋のそぼろ煮
ぽんかん
今日は「ぽんかん」についてお話します。ぽんかんはみかんより少し大きく、頭が「ぽこっ」と飛び出しています。インドが原産の果物で、「ぽん」はインドの都市の名前からきているといわれています。中国南部や台湾で多く栽培され、日本では鹿児島や高知が有名です。
みかんよりも香りや甘みが強く酸味が少ないのが特徴です。みかんやレモンと同じように柑橘系のくだものなのに、加熱するととても苦くなってしまうので墓のもののようにジャムやジュースに加工できません。生で食べるのがおいしいくだものです。ぽんかんは12月に収穫され、その後しばらく貯蔵することによって皮の水分をとばし、味をマイルドにするそうです。 産地では食べごろになったものから順に出荷していくので、旬は12月から3月にかけてになります。ビタミンCが多いのでばい菌とたたかってくれます。インフルエンザに負けないためにもしっかり食べましょう。
1月23日の給食
ビビンバ丼
牛乳
チンゲンサイのスープ
チーズ
「ビビンバ」とは韓国の混ぜご飯です。「ビビン」が「混ぜる」、「パ」が「ごはん」という意味です。丼や専用の容器にごはんを入れ、その上にナムルと呼ばれる野菜のあえ物と肉や魚、たまごなどをのせます。具とごはんをさじでよく混ぜ、韓国の唐辛子みそのコチュジャンやごま油を加えて食べます。
日本でも石焼きビビンバが焼き肉店のごはんものの定番メニューですよね。でもこの石焼きビビンバの発祥はなんと日本。1970年頃、大阪の韓国料理店で発案されました。熱々でお焦げの香ばしさで人気となり、韓国に逆輸入されました。
今日の給食では、ピリ辛の豚肉、ほうれんそうともやしのナムル、錦糸卵をよく混ぜて食べてください。
1月24日の給食
ゆめちからコッペパン
いちごジャム
牛乳
くじらのケチャップソース
すいとん
今日のコッペパンには鴻巣産の「ゆめちから」小麦を使っています。
今日の給食は昭和時代の献立です。コッペパンは第二次世界大戦後アメリカから援助されたことが始まりで昭和20年代に脱脂粉乳とともによく食べられ、くじらは昭和20年代から50年代まで竜田揚げやオーロラソースかけとして幅広い世代が食べていました。日本では縄文時代の頃からくじらを食べていたようです。今は、国際的な取り決めによって、くじらをとる量が決められているので、くじらを食べられる機会はかなり少なくなってしみました。くじらは海の中で生活していますが、魚の仲間ではなく、人間と同じ哺乳類です。ですから赤ちゃんくじらはお母さんのおっぱいを飲んで大きくなります。食べてみると牛肉や豚肉のような食感に気づくと思います。くじらは貴重な食材なのでよく味わって食べてください。
「すいとん」は小麦粉だんごを実とした汁のことをいいます。主食とおかずを兼ねた料理として1923年の関東大震災の時によく食べられるようになりました。また、第二次世界大戦後の食糧のない時代にも全国的に広まりました。食べるものが無い時代には栄養がとれる大変貴重なものでした。今日から30日まで全国学校給食週間です。食事に感謝して、昔の給食をよく味わって食べましょう。
12月16日~20日の給食
12月16日の給食
小松菜豚味噌丼
牛乳
厚揚げときのこのすまし汁
ハニーピーナッツ
今日はみそ味の丼に入っている小松菜のお話です。小松菜はキャベツや大根と同じアブラナ科の野菜で、別名「冬菜」「鶯菜」とも呼ばれています。江戸時代に徳川将軍によって栽培されていた当時の江戸川区小松川にちなんで「小松菜」と名付けられたそうです。埼玉県は小松川と水運による交易があったことから小松菜の種を分けてもらいました。今では東京を抜いて埼玉県が全国1位の生産量になっています。小松菜は野菜の中でもカルシウムを非常に多く含んでいます。その量はほうれん草の3倍以上です。この他にもビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、鉄、食物繊維を多く含みます。現代人に不足しやすい栄養を多く含んでいるので、ぜひたくさん食べてほしい野菜です。
12月17日の給食
はちみつパン
牛乳
オムレツのデミグラスソース
いんげんのカレーソテー
ポトフ
「ポトフ」とはフランスの家庭料理です。材料を壺に入れ、火のそばに置いて畑仕事にでかけ、帰ってきたらできあがっているというものです。牛肉やソーセージなどの肉と、大きく切ったにんじん、たまねぎ、セロリ、かぶなどの野菜をじっくり長時間煮込んだ料理です。スープは塩や黒胡椒、ハーブなどで味を調え、マスタードを添えて盛り付けします。日本のおでんがこれとよく似ていますね。問題です。「ポトフ」とはフランス語でどんな意味でしょうか?(1)野菜(2)長く煮る(3)火にかけた鍋 正解は(3)火にかけた鍋です。今日はウインナーとじゃがいも、にんじん、たまねぎ、キャベツを入れコンソメで味付けしました。
12月18日の給食
ごはん(こうのとり伝説米)
牛乳
鮭の幽庵焼き
かぼちゃの甘煮
みぞれ汁
今日は「冬至」についてお話しします。当時は一年でもっとも昼が短くなる日のことで、今年は12月22日です。この日にかぼちゃを食べると長生きするといわれています。昔は冬至のころになると緑黄色野菜が不足しあまり食べることができなくなり栄養不足になっていました。そこで、長期保存できるかぼちゃを夏に収穫して取って置き、冬に食べていました。また冬至にはゆず湯に入るという風習もあります。これはお風呂に入って病気を治すという意味の「湯治」とかけているということ、また、融通良く暮らせるようにという融通とゆずをかけて、願いが込められています。実際、ゆず湯に入ると皮に含まれている油の成分が溶け出し、湯冷めしにくくなるそうです。今日の魚の鮭は刻んだゆずとみそに漬け込んであります。冬至献立を味わっていただきましょう。
12月19日の給食
野菜ラーメン
牛乳
鶏肉とカシューナッツの炒め物
ボイルブロッコリー
今日はわかば学級のリクエスト給食です。他に人気があったメニューは、醤油ラーメン、コーン味噌ラーメン、ワンタンスープでした。わかば学級のみなさんは中華料理がお好きなようですね。
今学期の給食も今日と明日の二日となりました。そして来週からは冬休みが始まります。風邪をひいたり、ましてやインフルエンザにならないためにも冬休みも手洗い、うがいをしっかりしましょう。また、生活リズムを整えるためにも、朝、昼、晩、一日3食、食事をとるようにしましょう。主食、主菜、副菜、汁物がそろった食事なら尚良し!3学期も元気な姿で登校できるようにしましょう。
12月20日の給食
パエリア
牛乳
タンドリーチキン
ミネストローネ
セレクトデザート
今日はセレクトデザートです。ストロベリーケーキを選んだ人は184人、チョコケーキ309人、はちみつレモンゼリー145人でした。選んだ基準は、味ですか?重さですか?
今日は「タンドリーチキン」についてお話します。タンドリーチキンとはインドの北西部からパキスタンの北東部にかけて伝わる料理です。鶏肉をヨーグルト、塩。胡椒、ウコンなどの香辛料に漬け込んで串に刺して焼き上げたものです。焼く際にタンドールというこの地方に伝わる土窯を使います。温度は500度近くにもなります。鶏肉だけでなく、この地方のパンである「ナン」もこのタンドールで焼きます。タンドリーチキンはインド料理店ではウコンと食紅を使い、鮮やかなオレンジ色に焼いてある定番メニューです。給食ではカレー粉と豆板醤を使ってスパイシーに仕上げてあります。3週間ほど給食とはお別れです。味わっていただきましょう。
12月9日~13日の給食
12月9日の給食
ツイストパン
牛乳
手作りハンバーグ
ボイルキャベツ
クラムチャウダー
今日は「手作りハンバーグ」についてお話します。ハンバーグはドイツの都市「ハンブルク」で労働者が向けの食事として流行した「タルタルステーキ」がもとになり、その後アメリカに伝わり、「ハンブルクのステーキ」が「ハンバーグステーキ」となったそうです。
給食室手作りのハンバーグは今回初めてです。作り方は、まず、みじん切りにした17kgのたまねぎを油で炒めてます。豚と牛のひき肉25kgとパン粉、牛乳、さらにカルシウムをアップするためにスキムミルクを混ぜて粗熱をとった玉ねぎを加え、よくこね、丸めて小判型にします。鉄板に並べ、オーブンで蒸し焼きにし、ソースをかけて出来上がりです。家で作るハンバーグと作り方は同じですが、給食では全校分640個を作るので、大変な作業です。調理員さんが愛情を込めて作ったハンバーグをおいしくいただきましょう。
12月10日の給食
ごはん
牛乳
カレイのレモン風味
大豆の磯煮
白菜の味噌汁
今日、給食に使われている魚の名前はわかりますか?今日は「カレイ」についてお話しします。カレイは日本に約40種類ほど生息しています。体が薄く平らで、片側に目が寄っている魚です。皮の色は目がある方が茶色で反対が白です。白側を下にして海底の砂地に住んでいます。
よく似た魚に「ひらめ」がいます。かれいとひらめの見分け方のひとつに「左ひらめ、右かれい」と言って目のある側を表にし、背を上、腹を下にして見たとき、「頭と目が左側にあるのがひらめ、右側にあるものがかれい」と言われています。しかし例外もあります。同じかれいでも、アメリカ産と日本産では違うものもあります。他の見分け方は多くの場合、かれいは口が小さく、ひらめは大きいようです。これを目安に魚売り場を見てみましょう。
今日はカレイに片栗粉をまぶして油で揚げて、砂糖、しょうゆ、レモン汁で作った甘酸っぱいタレをかけました。骨まで軟らかくなっているので丸ごと食べられます。
12月11日の給食
バターロールパン
牛乳
スパゲティナポリタン
いかナゲット
フラワーサラダ
今日は、「カリフラワー」についてお話しします。
白いブロッコリーなんて呼ばないでくださいね。カリフラワーは今から200年以上前からヨーロッパで栽培されています。キャベツが変異してブロッコリーができ、さらにブロッコリーが変異したものがカリフラワーです。カリフラワーは明治時代に日本に伝わりました。
カリフラワーにはビタミンCが多いので風邪予防のためにこの時季にはたくさん食べてほしい野菜です。肌をつるつるにしたり便秘を防いだりする効果もあります。問題です。カリフラワー植物のどの部分を食べているのでしょうか?(1)葉(2)実(3)つぼみ 正解は(3)つぼみです。ブロッコリーも同じく花が咲く前のつぼみの部分を食べています。そのため今日のサラダは花を表す英語の「フラワー」を使い、フラワーサラダという名前がついています。
12月12日の給食
カレーライス
牛乳
フルーツヨーグルト
今日はフルーツと和えてある「ヨーグルト」についてお話します。問題です。ヨーグルトは何からできているでしょうか?(1)米(2)豆腐(3)牛乳 正解は(3)牛乳です。ヨーグルトは牛や羊、やぎなどの乳に乳酸菌を混ぜて発酵させた食品です。7000年以上前に偶然できたもので、とても歴史の古い食品です。ヨーグルトになることで生の乳よりも日持ちがするようになり、さらには乳酸菌の働きでビタミンの量も増えます。また菌による発酵食品は花粉症などのアレルギーを抑える働きや病気とたたかう免疫力を高める働きがあります。乳酸菌は腸の中で悪い菌が増えるのを防ぎます。しっかり乳酸菌をとって病気に負けない体を作りましょう。
12月13日の給食
しめじごはん
牛乳
たらの野菜あんかけ
沢煮椀
りんご
*今日のりんごは「王林」という
青りんごです。
野菜あんかけがかかっている今日の魚はタラです。タラは鍋などにも欠かせない魚です。タラは漢字で魚へんに雪と書くように冬に旬を迎える魚です。日本ではタラというとマダラ、スケトウダラ、コマイの3種類がいます。スケトウダラの卵巣を塩漬けにしたものがタラコ、タラコを唐辛子で味付けしたものが明太子です。お腹いっぱい食べることを「鱈腹食べる」といいますが、産卵期を迎えた成魚のタラはカニやエビ、イカ、カレイなど身近な生物を何でも食べてしまうほど大食いなことに由来するといわれています。今日の給食もたらふく食べましょう。
12月2日~6日の給食
12月2日の給食
たまごパン
牛乳
ラザニア
いんげんとコーンのソテー
オニオンスープ
今日は田間宮小特製の「ラザニア」についてお話しします。「ラザニア」は、イタリアのナポリの料理です。ベシャメルソースとミートソースとチーズ、平たいパスタを何層にも重ねてオーブンで焼いた料理です。今日の給食では平たいパスタの代わりに餃子の皮を使ったラザニアです。ミートソースも豚肉だけでなく大豆の粉も使ってヘルシーに仕上げました。給食室で1個1個、層を重ねながら作りました。お味はいかがですか?
12月3日の給食
ごはん
牛乳
きびなごごまフライ
水菜と白菜のおひたし
おでん
「おでん」とはもともと「田楽」と呼ばれるくしを通した焼き豆腐に味噌を塗ったものが最初で、江戸時代中期にこんにゃくの田楽も食べられるようになりました。その後、こんにゃくを焼かずに煮込むようにようになり、やがて野菜なども一緒に煮込む今のおでんになりました。関東から広まったので、関西では、「関東煮」または「関東炊き」というそうです。関東のおでんは昆布や鰹節のだしを使った濃い目の醤油味、関西では鶏ガラスープを使った薄味です。材料も関西ではたこや鶏肉、クジラなども入れます。おでんは煮ながら食べるのがいちばんで、溶き辛子を添えます。 寒い季節、熱々のおでんをふうふういいながら食べると、体も心もをポカポカに温まりますね。
12月4日の給食
中華おこわ
牛乳
ねぎみそパオズ
わかめスープ
みかん
「おこわ」とはもち米を蒸したごはんのことをいいます。もともとは「強飯」言っていたものを宮中の女性が丁寧に言っていたものが広まりました。独特のモチモチした食感が普通に炊いたうるち米のごはんより、強い飯つまりかたい飯という意味で呼ばれていました。今ではもち米が入っていれば、炊いても蒸しても「おこわ」と呼ばれることが多いようです。今日の給食では、もち米とうるち米を混ぜて炊き、具に焼き豚、にんじん、たけのこ、椎茸を使い、ごま油や醤油で味付けし中華風に仕上げました。お味はいかがですか?
12月5日の給食
けんちんうどん
牛乳
野菜炒め
黒糖蒸しパン
蒸しパンの黒い色は黒糖の色です。黒糖とは砂糖の種類のひとつで名前のとおり黒っぽい色をしています。もともとさとうきびから絞った汁は黒い色をしています。それを煮詰めると黒糖になり、甘味を増すためにえぐ味の原因になるミネラルなどを取り除いていくと白い砂糖になります。つまり黒糖にはカルシウムやカリウムなどのミネラルが残っているということです。甘味の強い白い砂糖はカルシウムの吸収を悪くしてしまいますが、もともとカルシウムの含まれている黒糖にはその心配が少ないです。
12月6日の給食
焼き鳥丼
牛乳
石狩汁
今日の焼き鳥丼に使っているさつま芋は鴻巣産のシルクスイートいう品種です。今年2回目の登場ですね。
今日は「石狩汁」についてお話しをします。日本料理の世界では、ある食材を使った料理に「石狩」という言葉をつけることがあるのですが、その材料とは何でしょうか?(1)白菜(2)豆腐(3)鮭 今日の石狩汁をよく見て考えましょう。正解は(3)鮭です。北海道の石狩川に鮭が上がり、よくとれることから、鮭を使った料理に「石狩」という言葉がつくことがあります。代表的なものに「石狩鍋」がありますが、これは、石狩川でとれた鮭と野菜を昆布のだしで煮た鍋料理です。酒粕やバター、牛乳などでコクを加える場合もあります。寒いにぴったりの体が温まる料理です。鮭の骨に気をつけて、今日もおいしくいただきましょう。
11月25日~29日の給食
11月25日の給食
はちみつパン
牛乳
ホキのアーモンド焼き
ボイルブロッコリー
ミネストローネ
今日は魚の衣に粉になって混ざっているアーモンドのお話です。アーモンドはアメリカのカリフォルニア、スペイン、モロッコなどが主な産地で木は高さ5メートルくらいになるバラ科の植物です。春に杏子や桃に似た花を咲かせます。果肉は薄くて食べることができないので、食べている部分は主に花が咲いた後にできる種の中の仁(胚乳)という部分です。仁の風味によりビター種はエッセンスを抽出して香りづけのリキュールなどに使われ、スイート種はナッツとして食用にします。アーモンドには若返りの素のビタミンBやEを多く含まれています。また、骨の成長に必要なカルシウムや貧血予防に効果のある鉄分も多く、他の食品に比べて吸収がよいのも特徴です。さらにアーモンドには質の良い植物性脂肪が含まれていて血液をサラサラにしたり、血管がかたくなってしまうのを防いでくれたりと生活習慣病予防に効果があります。
11月26日の給食
ごはん
牛乳
豚肉と蓮根の黒酢炒め
青菜とあさりのスープ
今日は炒め物にたっぷり使われている「酢」のお話です。酢の物やお寿司に欠かせない酢は酸味をもった代表的な調味料です。英語では「ビネガー」といいますが、その語源はフランス語の「ビネーグル」からきています。「ヴァン」はぶどう酒、「エーグル」は酸っぱいという言葉の合成語で、酸っぱくなったワインということです。もともと酢は酒やワインの発酵が進みすぎて酸っぱくなってしまったものからできたといわれています。酢には食欲を増進させたり、殺菌力もあり、食べものを腐りにくくします。また、筋肉痛の原因である乳酸が体内にたまるのを防いでくれるので、運動後にとるとよい調味料です。
11月27日の給食
ココア揚げパン
牛乳
白菜のシチュー
豆サラダ
今日はシチューにたっぷり入っている「白菜」についてお話します。白菜はアブラナ科の植物で中国の北部が原産で英語でも「Chinese cabbage(中国のキャベツ)」といいます。日本には今から100年以上前の明治時代に戦争で中国に行った兵士たちが種を持ち帰ってきたのが始まりです。その頃は「唐菜(中国の菜っぱ)」とよばれていました。白菜は日本で栽培されている作物の中でも最も大きい野菜です。種はとても小さいですが、種をまいて2か月半くらいたつと1玉で3Kgまで育つすごい生命力を秘めています。生産量が多いのは冬で、寒くなるほど甘みが増しておいしくなります。しかし、寒い畑にそのまま放っておくと、霜にやられてしまうため、1玉1玉、外葉を寄せてひもで束ねるそうです。白菜は鍋物にしたり、おひたしや漬物にしたりして食べ親しまれています。白菜には食物繊維も多く便秘を防いだり、風邪予防に効果のあるビタミンCも豊富です。白菜をしっかり食べて病気に負けない体にしましょう。
11月28日の給食
きつね丼
牛乳
のっぺい汁
今日は油揚げたっぷりの「きつね丼」です。油揚げを使った料理に「きつね」と名前がついているのは、神社の神様のお使いの2匹のお狐様に好物の油揚げがお供えしてあったからです。
のっぺい汁とは全国各地にある郷土料理です。にんじん、さといも、油揚げなどをだしで煮て、しょうゆ、塩で味をつけ片栗粉などでとろみをつけた料理です。鶏肉や魚を入れるところもあります。材料の組み合わせ方、切り方、汁の量なども地方によって少しずつ違います。祭り、仏事、正月など昔から催しもののある日に作られていました。地方によって「のっぺい汁」「のっぺ」「のっぺ汁」などいろいろな呼び方をしますが、いずれもとろみのある料理です。とろみが「のっぺり」しているので「のっぺい」になったようですね。
11月29日の給食
かて飯
牛乳
ほっけの昆布醤油焼き
呉汁
りんご
「かて飯」って何だろう?炊き込みごはんとは違うの?と思っている人も多いでしょう。炊き込みごはんとは、季節の食材を豊富に使うごはん料理として食卓に登場しています。また、各地の郷土料理の中にも具に特徴のある炊き込みごはんがみられます。いずれにしても現在では、お米が主役で具が脇役になっています。しかし、その原型はお米が高価で十分に食べられなかった時代にお米を節約するために、麦や粟、稗などの雑穀や、野草、芋、だいこんといった「糧」と呼ばれるたくさんの具をかさを増す増量材として、少量の米に混ぜて炊き込んだものが「かて飯」だったのです。
かて飯は秩父地方の郷土料理になっていて、秩父ではお客様がくると「おもてなし」の食事として作られています。今日のかて飯には「ずいき」という食品が入っています。「ずいき」は里芋の茎の部分です。今日のずいきは鴻巣産です。里芋は芋の部分だけでなく、茎もおいしく食べられることをぜひ知っておいてください。
11月11日~15日の給食
11月11日の給食
ごはん
牛乳
わかさぎフリッター
ワンタンスープ
小魚アーモンド
せんべい汁は青森県八戸市周辺の郷土料理です。せんべい汁には南部煎餅の中でもせんべい汁の具専用のかやき煎餅を使用します。これを手で割ったものを醤油ベースの鶏や豚のだしでごぼう、きのこ、ねぎなどの具と一緒に煮立てます。
南部煎餅は、小麦粉を水で練って円形の型に入れて堅く焼いて作ります。これは日本の古い煎餅の作り方です。縁に「みみ」とよばれる薄くカリッとした部分があるのが特徴です。
せんべい汁の歴史は古く、江戸時代の1833年からの天保の大飢饉の頃に八戸藩でうまれたとされ、その後約200年にわたり、現在の青森県の南部地方で食べ続けられています。旨味がしみ込んだせんべいを味わって食べましょう。
11月12日の給食
おろしうどん
牛乳
ゼリーフライ
いんげんのごまいため
今月は「彩の国ふるさと学校給食月間」です。これは収穫の秋の11月に、給食に地元の食材をたくさん取り入れ、生産に携わる人に感謝し、ふるさと、郷土食に理解を深めるために作られました。みなさんも埼玉県や鴻巣市のついてたくさんのことを知ってください。地元でとれたものを地元で消費、食べることを「地産地消」といいます。これは輸送に時間も労力もかからないため、新鮮なものを食べられ、さらには地元の農業も発達するといういいことづくめのことです。
給食では毎日飲んでいる牛乳も埼玉県の牛から絞られたもの、そしてお米もすべて鴻巣市産です。さらに今日のうどんの小麦も埼玉県産のものです。給食では一年中地元の食材が使われていることを知っていましたか?今月の給食ではねぎ、ごぼう、さといも、さつまいも、キャベツ、ずいき、しょうがは鴻巣市産のものを使います。さらに今月の給食には埼玉県や各地域の郷土料理もたくさん登場します。今日はお隣行田市の郷土料理のゼリーフライです。合わせて、みなさんはもう第3校舎1階に貼ってある「こんなにあるよ!埼玉の農産物」という掲示物を見ましたか?よく見て埼玉県のことを知ってください。
11月13日の給食
オムライス
牛乳
ウインナーとレンズ豆のスープ
みかんクレープ
今日は「オムライス」についてお話します。オムライスは日本で生まれた洋食で、チキンライスをオムレツのような卵で包んだ料理です。卵の上にケチャップやデミグラスソース、ホワイトソースをかけたり、卵を半熟にしたり、ご飯をケチャップライスやバターライスにしたりといろいろな食べ方があります。また、ご飯ではなく焼きそばを包んだ「オムそば」という食べ方もあります。給食では薄焼き卵をケチャップ味のチキンライスにのせて、オリジナルのオムライスにしてみましょう。
今日のデザートは先生たちの人気投票で1位になったみかんクレープです。
11月15日の給食
カレーライス
牛乳
ブロッコリーサラダ
今日は1年生のリクエスト給食です。主食部門1位のカレーライスと副菜部門2位のブロッコリーサラダの組み合わせが再調査のうえ、総合1位になりました。ついにリクエスト給食にカレーが入ってきました。他に人気があったものはメロンパン、醤油ラーメン、揚げ餃子、肉じゃが、わかめスープなどが人気がありました。
給食のカレーは家や店のカレーと違い、独特の味があります。それは、たくさんの玉ねぎをじっくり炒め、味付けに、ケチャップ、ウスターソース、塩、胡椒を入れ、甘味付けにすりおろしたりんごを入れているからです。また、みなさんに大きくなってもらうようにカルシウムの多いスキムミルクも入っています。給食のカレーが白っぽいのはそのためです。みなさん、給食のカレーは甘く感じますか?それとも辛く感じますか?
11月18日~22日の給食
11月18日の給食
ゆめちからツイストパン
牛乳
ポークビーンズ
フルーツ杏仁
キャンディーチーズ
今日のツイストパンはいつもとちょっと違う特別なものです。それは鴻巣産の「ゆめちから」という小麦を使っています。「ゆめちから」という小麦は2008年に登録された日本でできた品種です。パンにむいている強力小麦でもっちり、しっとりしたパンができます。よくかみしめて味わって食べてください。
今日はフルーツといっしょに入っているつるっとした「杏仁豆腐」についてもお話しします。杏仁豆腐とは杏仁で作られていて豆腐に似ていることからこの名前が付きました。羊羹みたいなので杏仁羹とよばれることもあります。もともとは中国であんずの種の中の「仁」である杏仁を使った咳止めに効くとても苦い薬膳料理を食べやすくするために甘味を付けたのが始まりだそうです。現在の杏仁豆腐では、苦い杏仁を使うことはなく、杏仁と似た香りを持つアーモンドエッセンスで香りをつけ、牛乳でのばし、寒天やゼラチンで固めて作っているものが多く出回っています。
11月19日の給食
ごはん(こうのとり伝説米)
牛乳
さけの塩焼き
ねぎぬた
煮ぼうとう
「ねぎぬた」のお話です。「ぬた」とはとろりとした辛子酢味噌が沼田を連想させることから名づけられました。マグロやいか、わかめなど和える主役を何にするかによってその土地ならではのぬたがあります。今日はこの時季おいしい鴻巣のねぎを使ったねぎぬたです。
「煮ぼうとう」は幅の広い平打ち麺を野菜と煮込んだ料理です。似たような料理に秩父地方や群馬県の「おきりこみ」や山梨県の「ほうとう」があります。煮ぼうとうの特徴はねぎやほうれんそう、さといもなど地元でとれた野菜をたくさん入れ、醤油味であることです。生めんを野菜と一緒に煮込むことでほどよくとろみがつき温かさが増します。
「ねぎぬた」も「煮ぼうとう」も埼玉県深谷市の郷土料理です。今度1万円札の肖像画にもなる地元の偉人渋沢栄一も好んでよく食べたそうです。埼玉県の味を良く味わってください。
11月20日の給食
さつまいもごはん
牛乳
さばのねぎソースかけ
根菜汁
みかん
今日の給食は9月に来ていた栄養士の実習生の田中さんが考えた献立です。
11月21日の給食
醤油ラーメン
牛乳
手作りしゅうまい
青菜炒め
今日は 「しゅうまい」についてお話しします。しゅうまいは中国北部発祥の料理です。豚肉やえびなどをみじん切りにしてからよく練って味付けしたものを、小麦粉で作った薄い皮に包んで蒸します。日本で食べられるようになったのは昭和の初め、横浜が最初だそうです。しゅうまいは蒸して作るのになぜ漢字では「焼売」と書くのでしょうか?中国では「焼く」という漢字には「火や熱を加える」という意味があるからです。今日の給食では豚肉、たまねぎを使ってしょうがやごま油、塩で味付けした肉あんを皮で包んでジャンボしゅうまいを作りました
11月22日の給食
ごはん
牛乳
揚げじゃがいものそぼろ煮
白菜の味噌汁
ひじきのり
今日はごはんのお供の佃煮のお話です。「佃煮」は日本に昔からある保存食品です。江戸時代に徳川家康が江戸(今の東京)に移る際に摂津(今の大阪と兵庫の一部)の漁師を隅田川の河口付近の埋め立て地(今の中央区佃島)に住まわせました。その漁師たちが売り物にならない小魚を甘辛く煮詰め、自家製の惣菜にしたのが始まりです。味もよく、安く、保存もきくことから江戸庶民に広まり、その後参勤交代の武士が佃島名物として各地に持ち帰り、全国に広まっていきました。今日はひじきと海苔を混ぜたの佃煮です。ごはんにとても合いますが、佃煮だけでご飯を食べるのではなく、そぼろ煮や味噌汁とも交互に食べてください。