カテゴリ:給食室から
1月15日~19日の給食
1月15日の給食
黒パン
牛乳
ポークビーンズ
花野菜のアーリオオーリオ
今日は「花野菜のアーリオオーリオ」のお話です。「花野菜」はつぼみの部分を食べているブロッコリーとカリフラワーのことです。では、「アーリオオーリオ」とは何でしょうか?イタリア語でアーリオはにんにくのこと、オーリオは油のことです。アーリオオーリオとはオリーブオイルににんにくを加え、風味が行き渡るように加熱した油のことです。唐辛子のペペロンチーノを加え、パスタソースなどにも使われます。今日はこのオイルソースを花野菜に和えてみました。お味はいかがですか?イタリア料理店でも時々メニューに書いてある「アーリオオーリオ」覚えてくださいね。
1月16日の給食
ごはん
ひじきのり
牛乳
筑前煮
だいこんの味噌汁
筑前煮とは「炒り鶏」ともいい、鶏肉と野菜を炒め煮したものです。「筑前」と呼ばれる博多を中心とする福岡県の北部地方の郷土料理のため「筑前煮」と呼ばれています。一般的に福岡県では「がめ煮」といいます。古くは鶏肉の代わりに「がめ」と呼ばれるスッポンを使っていたからです。1592年に朝鮮出兵の豊臣秀吉軍が近くの入り江にいたスッポンを捕まえて食べたのが始まりという説もあります。
作り方は、鶏肉、ごぼう、人参、たけのこ、こんにゃくを食べやすい大きさの乱切りにし、油で炒めてから、うま煮にします。じゃがいもや里芋を入れることもあります。具だくさんで、栄養満点の煮物です。冷めてもおいしく、おせち料理としても食べられる庶民の代表的な料理です。
1月17日の給食
キャロットピラフ
牛乳
ししゃもフリッター
白菜のシチュー
いちご
ししゃもは北海道の太平洋側にしか生息していない日本固有の貴重な魚です。漢字では「柳葉魚」と書きます。これはアイヌに伝わる伝説から、アイヌ語で「ススハム」「シュシュハム」が語源です。英語でも「シシャモ」とよばれています。ししゃもは水深120mくらいのところにいて、1歳半となる10月中旬から11月下旬にかけて群れをなして川を上っていき、川底に産卵します。味もよくとても数の少ない魚です。そのため、今日の給食のししゃももそうですが、普段わたしたちが目にするししゃものほとんどはキュウリウオ科の「カペリン(樺太ししゃも)」で、アイスランド、ノルウェー、カナダなどから輸入されています。日本のししゃもとは親戚にあたる魚です。
ししゃもを丸ごと5匹食べると1日にみなさんが必要なカルシウムを補えるそうです。特に頭にはカルシウムがたっぷりです。最近では骨粗しょう症や老化防止に効果があると注目されています。
1月18日の給食
コーン味噌ラーメン
牛乳
根菜のさっぱり炒め
小松菜チーズのマフィン
今日は「根菜のさっぱり炒め」に入っているれんこんのお話です。れんこんは「蓮の根っこ」という意味ですが、正しくは泥の中に長くのびた茎「地下茎」が大きくなったものです。蓮はスイレン科の植物で、原産地はインドや中国といわれています。日本には今から1200年以上前に神社やお寺の池や沼に観賞用として入ってきました。れんこんを食べるようになったのはそれからずっと後で今から500年くらい前からだといわれています。今でもれんこんを食用としているのは日本や中国など世界でもわずかな国だけです。れんこんは漢方薬として根も葉も花も実も使われています。それだけ体によい食べものなのです。高血圧や貧血を防ぎ。肝臓や皮膚にも良いです。加熱しても壊れにくいビタミンCやシャキシャキとした歯ざわりでもわかるように食物繊維が豊富です。
れんこんには穴が開いていてのぞくと向こうが見えることから「見通しがきく」という縁起をかついでお正月やひなまつりなどのお祝いの料理に使われます。
1月19日の給食
ごはん(こうのとり伝説米)
牛乳
ささかまぼこ
すき焼き風煮
ほうれんそうの胡麻和え
すき焼きは、肉に砂糖としょうゆの甘辛の味がバランスよく調和した日本独特の肉料理です。一般的にすきやきは牛肉、ねぎや春菊、豆腐、白滝などを砂糖としょうゆで濃いめに味付けし、溶き卵をからめて食べます。寿司やてんぷらと並んで代表的な日本料理として世界中に知られています。では、すき焼きの名前の由来は何でしょうか?好きなものを食べるからでしょうか?それとも好きな人と食べるからでしょうか?すき焼きの歴史は意外に浅く、江戸時代末期に誕生しました。日本では1800年代後半までは牛肉を食べる習慣はありませんでした。しかし農具の鋤を火にかざしてカモ肉や鶏肉を焼いた「鋤焼き」がありました。これが今のすき焼きのルーツになります。幕末には、京都の三条河原にすき焼き屋が初めて誕生しました。給食では牛肉も生卵も出すことはできませんが、白いごはんにとても合う料理です。冬野菜もたくさ使われています。インフルエンザにかからないためにもほうれんそうの胡麻和えとともに残さず食べるようにしましょう。