2019年5月の記事一覧
5月7日~10日の給食
5月7日の給食
山菜うどん
牛乳
きんぴらごぼう
抹茶蒸しパン
5月から新元号の「令和」になりましたね。令和は日本で一番古い歌集「万葉集」からとられたもので「人々が美しく心寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められてそうです。今日はその記念もかねて山菜うどんの中に「祝い」の文字が浮かんでいます。みつかりましたか?
今日は抹茶のお話です。「茶摘み」という歌は「夏も近づく八十八夜~」という歌詞で始まります。これは昔の暦で新年、つまり今の暦の2月4日になってから八十八日目ということです。今年の八十八夜は5月2日でした。八十八夜に摘んだお茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれていました。
そこで今日は埼玉の「茶葉」を使った蒸しパンです。埼玉のお茶は「狭山茶」という名前で全国に知られています。「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」とうたわれています。抹茶は蒸したお茶の葉を乾燥させ粉にしたものです。お茶には様々な細菌やウイルスを抑える「カテキン」という栄養が含まれていて、インフルエンザや食中毒菌、虫歯菌、胃潰瘍の原因のピロリ菌に対しても効果があるといわれています。中国では飲む野菜ともいわれています。抹茶と甘納豆は和菓子界の最強の組み合わせです。味わって食べましょう。
5月8日の給食
深川飯
牛乳
あじフライ
ちゃんこ汁
河内晩柑
今日は「深川飯」についてお話します。なぜ、あさりの入ったごはんを深川飯というのでしょうか?「深川」とは、東京都の地名の一つです。昔、深川の近くには、海があり、あさりがたくさんとれました。最初は、とれたあさりを、みそ汁にいれたり、佃煮にしたりしていましたが、そのうち、ごはんといっしょに料理して食べるようになりました。それが、深川飯のはじまりです。あさりは、日本で一番多く食べられている貝です。春になると、身が大きくなってうまみがまします。この時期には潮干狩りで、たくさんとることもできますね。あさりには貧血を予防する鉄分がたっぷり入っています。鉄分は運動をたくさんする人には特に必要な栄養です。もうすぐ運動会です。当日、力が発揮できるように、今日は、季節の味、あさりの入った、ごはんをおいしくいただきましょう。
5月9日の給食
ごはん
牛乳
ジャージャン豆腐
トックスープ
今日は「トック」についてお話します。「トック」は、うるち米で作った韓国伝統のおもちです。日本の餅は厚みのある四角や丸い形が普通ですが「トック」は平たい丸や長さが5、6cmくらいの棒の形をしています。日本のおもちと違って加熱してものびにくいため、韓国ではこれを炒め物や煮物、スープに入れて食べます。日本では「トック」といいますが正確には「ク」を発音しません。日本語の「トックスープ」という料理名を正しい韓国語にすると「トックッ」「クッ」はスープという意味で、「スープ餅」。日本のお雑煮ような料理です。平たいもちを使った給食のトックスープのお味はいかがですか?
5月10日の給食
こどもパン
牛乳
キャベツメンチカツ
コールスローサラダ
オニオンスープ
「メンチカツ」は豚ひき肉や玉ねぎのみじん切りなどを混ぜ、形をだ円にしたものにパン粉をまぶして揚げたものです。これは、ハンバーグが登場した明治時代に、誰かがそのハンバーグに衣をつけて揚げてみたらおいしかった・・・というのが始まりのようです。では、メンチカツの「メンチ」って何でしょう?「メンチ」は「ミンス」という「細かく切り刻む」という意味の英語からきています。ひき肉を「ミンスミート」といいます。そこで横浜や東京の洋食屋さんが「ミンスミートカツレツ」と言って売り出していたものが、いつのまにか「メンチカツ」と言って広まりました。
今日はキャベツのたっぷり入ったメンチカツです。こどもパンを自分で裂いてメンチカツを挟んで食べてもおいしいですよ。