カテゴリ:給食室から
1月11日~12日の給食
1月11日の給食
くわいごはん
牛乳
だし巻きたまご
雑煮
ストロベリーゼリー
平成30年の給食が始まりました。今日は「くわい」を炊き込んだごはんです。くわいは埼玉県のふるさと野菜のひとつです。500年くらい前から作られていて、現在も越谷市、春日部市、さいたま市などでつくられています。欧米では観賞用として、日本や中国では、茎の部分が大きく膨らむ塊茎という部分を食べています。特に日本では葉の部分が矢じりの形をしているので「芽が出る」縁起の良い植物としておせち料理でも食べられています。
もうひとつ今日はお雑煮の話です。今日1月11日は「鏡開き」の日です。お正月にお供えした鏡餅を1月11日に手や木槌で割って、おしるこや雑煮にして食べます。今日の給食が雑煮なのもそのためです。昔、鏡はとても神聖なものとされていたので、その鏡に似せて作ったもちを鏡餅というようになりました。正月に「切る、割る」といった言葉が縁起が悪いので、包丁を使わずに「開く」というようになりました。
雑煮は室町時代から食べる習慣があったそうです。みなさんの家ではどんな雑煮を食べましたか?地方によって丸餅や角餅、あん入り餅、塩味、醤油味、味噌味などいろいろあります今日の給食は埼玉県でよく食べられている雑煮にしてあります。
さて、今年一年の運だめしです。田間宮小650人のうち40人だけにラッキースターが入っています。雑煮に星型のにんじんが入っていた人は大吉、星の形に穴のあいたにんじんが入っていた人は中吉です。入っていた人はぜひ教えてください。きっとラッキーな一年になるでしょう。
1月12日の給食
中華丼
牛乳
わかめスープ
アーモンド
中華丼はラーメン屋や中華料理屋、食堂、ファミレスなどでもメニューにあるよく知られた料理です。名前に「中華」と入っていますが、実は中華丼は日本発祥の料理です。なので日本でも本格的な中国料理店ではメニューに入っていないこともあります。中華丼は広東料理の八宝菜をごはんの上にのせたようなものですが、発祥は料理屋のまかない料理とか、お客の要望だとかいつくかの説があります。どちらにしても昭和初期に関東から広まったようです。給食の中華丼には何種類の具が入っているでしょうか?(1)7種類(2)8種類(3)9種類 正解は(3)9種類です。豚肉、えび、いか、にんじん、たまねぎ、たけのこ、白菜、かまぼこ、うずら卵が入っています。みつけながら食べてみましょう。
1月15日~19日の給食
1月15日の給食
黒パン
牛乳
ポークビーンズ
花野菜のアーリオオーリオ
今日は「花野菜のアーリオオーリオ」のお話です。「花野菜」はつぼみの部分を食べているブロッコリーとカリフラワーのことです。では、「アーリオオーリオ」とは何でしょうか?イタリア語でアーリオはにんにくのこと、オーリオは油のことです。アーリオオーリオとはオリーブオイルににんにくを加え、風味が行き渡るように加熱した油のことです。唐辛子のペペロンチーノを加え、パスタソースなどにも使われます。今日はこのオイルソースを花野菜に和えてみました。お味はいかがですか?イタリア料理店でも時々メニューに書いてある「アーリオオーリオ」覚えてくださいね。
1月16日の給食
ごはん
ひじきのり
牛乳
筑前煮
だいこんの味噌汁
筑前煮とは「炒り鶏」ともいい、鶏肉と野菜を炒め煮したものです。「筑前」と呼ばれる博多を中心とする福岡県の北部地方の郷土料理のため「筑前煮」と呼ばれています。一般的に福岡県では「がめ煮」といいます。古くは鶏肉の代わりに「がめ」と呼ばれるスッポンを使っていたからです。1592年に朝鮮出兵の豊臣秀吉軍が近くの入り江にいたスッポンを捕まえて食べたのが始まりという説もあります。
作り方は、鶏肉、ごぼう、人参、たけのこ、こんにゃくを食べやすい大きさの乱切りにし、油で炒めてから、うま煮にします。じゃがいもや里芋を入れることもあります。具だくさんで、栄養満点の煮物です。冷めてもおいしく、おせち料理としても食べられる庶民の代表的な料理です。
1月17日の給食
キャロットピラフ
牛乳
ししゃもフリッター
白菜のシチュー
いちご
ししゃもは北海道の太平洋側にしか生息していない日本固有の貴重な魚です。漢字では「柳葉魚」と書きます。これはアイヌに伝わる伝説から、アイヌ語で「ススハム」「シュシュハム」が語源です。英語でも「シシャモ」とよばれています。ししゃもは水深120mくらいのところにいて、1歳半となる10月中旬から11月下旬にかけて群れをなして川を上っていき、川底に産卵します。味もよくとても数の少ない魚です。そのため、今日の給食のししゃももそうですが、普段わたしたちが目にするししゃものほとんどはキュウリウオ科の「カペリン(樺太ししゃも)」で、アイスランド、ノルウェー、カナダなどから輸入されています。日本のししゃもとは親戚にあたる魚です。
ししゃもを丸ごと5匹食べると1日にみなさんが必要なカルシウムを補えるそうです。特に頭にはカルシウムがたっぷりです。最近では骨粗しょう症や老化防止に効果があると注目されています。
1月18日の給食
コーン味噌ラーメン
牛乳
根菜のさっぱり炒め
小松菜チーズのマフィン
今日は「根菜のさっぱり炒め」に入っているれんこんのお話です。れんこんは「蓮の根っこ」という意味ですが、正しくは泥の中に長くのびた茎「地下茎」が大きくなったものです。蓮はスイレン科の植物で、原産地はインドや中国といわれています。日本には今から1200年以上前に神社やお寺の池や沼に観賞用として入ってきました。れんこんを食べるようになったのはそれからずっと後で今から500年くらい前からだといわれています。今でもれんこんを食用としているのは日本や中国など世界でもわずかな国だけです。れんこんは漢方薬として根も葉も花も実も使われています。それだけ体によい食べものなのです。高血圧や貧血を防ぎ。肝臓や皮膚にも良いです。加熱しても壊れにくいビタミンCやシャキシャキとした歯ざわりでもわかるように食物繊維が豊富です。
れんこんには穴が開いていてのぞくと向こうが見えることから「見通しがきく」という縁起をかついでお正月やひなまつりなどのお祝いの料理に使われます。
1月19日の給食
ごはん(こうのとり伝説米)
牛乳
ささかまぼこ
すき焼き風煮
ほうれんそうの胡麻和え
すき焼きは、肉に砂糖としょうゆの甘辛の味がバランスよく調和した日本独特の肉料理です。一般的にすきやきは牛肉、ねぎや春菊、豆腐、白滝などを砂糖としょうゆで濃いめに味付けし、溶き卵をからめて食べます。寿司やてんぷらと並んで代表的な日本料理として世界中に知られています。では、すき焼きの名前の由来は何でしょうか?好きなものを食べるからでしょうか?それとも好きな人と食べるからでしょうか?すき焼きの歴史は意外に浅く、江戸時代末期に誕生しました。日本では1800年代後半までは牛肉を食べる習慣はありませんでした。しかし農具の鋤を火にかざしてカモ肉や鶏肉を焼いた「鋤焼き」がありました。これが今のすき焼きのルーツになります。幕末には、京都の三条河原にすき焼き屋が初めて誕生しました。給食では牛肉も生卵も出すことはできませんが、白いごはんにとても合う料理です。冬野菜もたくさ使われています。インフルエンザにかからないためにもほうれんそうの胡麻和えとともに残さず食べるようにしましょう。
12月18~19日の給食
12月18日の給食
ごはん
牛乳
カレイの竜田揚げ
水菜とだいこんのサラダ
かきたま汁
水菜はアブラナ科の植物で、古くから京都を中心に栽培されている「京野菜」で、別名「京菜」ともよばれています。きれいな水を引き込んで栽培することから水菜という名前がついたようです。寒さ強い野菜で、12月から3月に多く出回る冬野菜です。漬物やお浸し、鍋物にして食べることが多い野菜です。関西では「ハリハリ鍋」と名付けられ、たくさんの水菜を入れた鍋がよく食べられています。水菜は独特の香りと、歯触りを持ちます。ビタミンA、ビタミンC、カルシウムを多く含んでいます。今日は鴻巣産の水菜と鴻巣産のだいこん、白菜と合わせてサラダにしました。風邪に負けそうな人にはぜひたくさん食べてほしいですね。
12月19日の給食
パエリア
牛乳
セレクトメインディッシュ
ベジタブルスープ
デザート
パエリアはスペイン東部のバレンシア地方発祥の代表的な米料理です。フライパンに、オリーブオイルを入れ、魚介類や肉、野菜などの具を炒めて、そこに米、水、サフランという植物を乾燥させた香辛料で色と香りをつけて炊き上げます。給食ではカレー粉の黄色の成分でもあるターメリックで色を付けてあります。「パエリア」とは両手に取っ手の付いたフライパンのことで、もともとはお祝いなど晴れやかな日に男の人たちが作り、外で食べられる料理です。食べる時もこのパエリア鍋ごと食卓に出し、直接食べるのが正式です。
今日はセレクト給食です。タンドリーチキン384人、ポテトのチーズ焼き263人でした。みなさんは何を基準に選んだのでしょうか?
2学期の給食も今日が最後です。今学期もよくかんで、好き嫌いなく食べられたでしょうか?冬休み中も栄養バランスの整った食事をするようにし、3学期に元気なみなさんに会いたいですね。
12月1日の給食
12月1日の給食
バターロールパン
牛乳
スパゲティナポリタン
くきわかめサラダ
ハニーピーナッツ
みなさんはスパゲティというと何味を思い浮かべますか?カルボナーラ?ペペロンチーノ?明太子?忘れてならないのがナポリタンです。ふた昔前までは日本ではスパゲティというとナポリタンという人が多かったようです。
ナポリタンとはスパゲティをトマトソースやケチャップでからめ、パルメザンチーズをかけたものです。具はピーマンやソーセージが一般的です。しかしナポリタンという種類のスパゲティはスパゲティの本場イタリアにはないそうです。ナポリタンという名前は、イタリアではトマトが多くとれるので首都のナポリの名前をとって「ナポリ風」ということでナポリタンと名付けたようで、日本独自のスパゲティになっています。
12月4~8日の給食
12月4日の給食
ごはん
牛乳
厚揚げと豚肉の味噌炒め
のっぺい汁
みそ炒めに使われている厚揚げの正式な食品名は「生揚げ」といいます。生揚げは厚めに切った豆腐の水気を切り、180度前後の脂で揚げたものです。表面は油揚げのようにしっかりと揚がっているが、内部は豆腐の生の感触が残っているので「生揚げ」とよばれています。厚揚げとは主に関西地方での呼び名です。関東での生揚げを関西では厚揚げと言い、関東での油揚げを関西では薄揚げといいます。厚揚げは形も地方によって、長方形、正方形、三角形などさまざまです。問題です。厚揚げのもとになっている豆腐は何から作られているでしょうか?(1)牛乳(2)大豆(3)じゃがいも 正解は(2)大豆です。大豆にはたんぱく質という栄養が含まれていて、筋肉や粘膜をつくるはたらきがあります。
11月5日の給食
タンメン
牛乳
彩の国肉まん
小松菜とひじきの炒め物
りんご
肉まんは中国では「ロウパオヅ」といい、小麦粉をこねて発酵させた蒸し中華まんじゅうの中に、肉を入れた点心のひとつです。今日の肉まんの正式名は「彩の国肉まん」といいます。この肉まんは名前のとおり埼玉県で採れた食材をたくさん使って作られています。皮は埼玉県産の小麦、具の豚肉も埼玉産の豚を使っています。
タンメンとは、もやし、キャベツ、にら、にんじん、たまねぎなどの野菜と豚肉を炒めた中華料理店でも一般的なメニューです。タンメンは東京や横浜が発祥と言われている日本生まれの麺調理です。しかも今でも関東地方でしか知られていないようです。タンメンには塩味ものが多いですが、塩ラーメンとは違うようです。今日の給食では、豚肉、にんじん、にら、しいたけ、鴻巣産のキャベツとねぎを使ったタンメンです。
12月6日の給食
かて飯
牛乳
たらの野菜あんかけ
鋳物汁
「かて飯」って何だろう?炊き込みごはんとは違うの?と思っている人も多いでしょう。炊き込みごはんとは、季節の食材を豊富に使うごはん料理として食卓に登場しています。また、各地の郷土料理の中にも具に特徴のある炊き込みごはんがみられます。いずれにしても現在では、お米が主役で具が脇役になっています。しかし、その原型はお米が高価で十分に食べられなかった時代にお米を節約するために、麦や粟、稗などの雑穀や、野草、芋、だいこんといった「糧」と呼ばれるたくさんの具をかさを増す増量材として、少量の米に混ぜて炊き込んだものが「かて飯」だったのです。また、かて飯は秩父地方の郷土料理になっていて、秩父ではお客様がくると「おもてなし」の食事として作られています。今日のかて飯には「ずいき」という食品が入っています。「ずいき」は里芋の茎の部分を干したものです。今日のずいきは先月使った丸系八つ頭の茎を干しておいたものです。里芋は芋の部分だけでなく、茎もおいしく食べられることをぜひ知っておいてください。
12月7日の給食
ごはん
牛乳
きびなごごまフライ
五目煮豆
みぞれ汁
「みぞれ汁」とは「みぞれ鍋」を給食用にアレンジしたものです。みぞれ鍋とは大量のだいこんおろしを使った鍋料理です。だいこんおろしに火が通って半透明になった様子が、みぞれに似ていることからこう呼ばれています。別名「雪鍋」「あわ雪鍋」ともいわれます。寒くなり、だいこんもたくさん採れる冬に食べられる料理です。和食にはこのように季節を表す言葉が料理名につくことがよくあります。和食がユネスコ文化遺産になった理由のひとつでもあります。みぞれ鍋をつくるときは、ふつうのおろし金でだいこんおろしを作るよりも、「鬼おろし」という竹製のおろし器を使っただいこんおろしの方が食感が良いそうです。今日の給食では26kgのだいこんをおろしました。だいこんおろしによって汁にとろみがついて冷めにくくなります。まただいこんには消化を助ける酵素がたくさん入っています。食べ過ぎていたり、胃が疲れていたりするときにおすすめの食材です。
12月8日の給食
コッペパン
牛乳
ラザニア
ボイルブロッコリー
コンソメスープ
今日は田間宮小特性の「ラザニア」についてお話しします。「ラザニア」は、イタリアのナポリの料理です。ベシャメルソースとミートソースとチーズ、平たいパスタ何層にも重ねてオーブンで焼いた料理です。今日の給食では平たいパスタの代わりに餃子の皮を使ったラザニアです。ミートソースも豚肉だけでなく大豆の粉も使ってヘルシーに仕上げました。