カテゴリ:給食室から
6月11日~15日の給食
6月11日の給食
こどもパンスライス
牛乳
たらフライ
ボイルキャベツ
ミネストローネ
今日のお魚は「タラ」です。日本ではタラというとマダラ、スケトウダラ、コマイの3種類がいます。スケトウダラの卵巣を塩漬けにしたものがタラコ、タラコを唐辛子で味付けしたものが明太子です。マダラの卵巣は「真子」とよばれます。
お腹いっぱいに食べることを「鱈腹食べる」と言いますが、これはこのタラのことをさします。産卵期を迎えたタラはカニやエビ、イカ、カレイなど身近な生物をなんでも食べてしまう大食いなのでここに由来すると言われています。今日の給食はパンにタラフライとキャベツをはさんでフィッシュバーガーにしましょう。そして今日の給食も鱈腹食べるようにしましょう。
6月12日の給食
ごはん
牛乳
厚揚げ入り回鍋肉
中華スープ
小玉すいか
回鍋肉は中国の四川料理のひとつです。豚肉とキャベツのみそ炒めなどとも呼ばれ、日本の家庭料理でも一般的になってきました。回鍋肉は漢字で「回す」「鍋」「肉」と書きますが、「肉を鍋の中で回す、炒める」という意味ではなく、「回鍋」とは一度調理したものをまた鍋に戻して調理するという意味です。つまり肉(豚肉)をまた調理するという意味です。もともと四川料理の回鍋肉は塊の豚肉を茹でて冷ましたものを薄切りにし、てまた鍋で切った豚肉とにんにくの芽を一緒に豆板醤で味付けをした辛味の強い料理です。これを昭和40年代にNHKの料理番組で紹介された際に、日本でも作りやすいように、豚肉は最初から切ってあるものを生のまま炒め、手に入りやすいキャベツやねぎ、そして味付けに日本人になじみ深いみそや砂糖、醤油に変え紹介しました。今では別名「豚肉とキャベツのみそ炒め」としても日本の家庭料理でも一般的になっています。今日の給食ではその日本版回鍋肉に筋肉のもとになるたんぱく質を多く含んだ厚揚げを加えました。給食バージョンの回鍋肉のお味はいかがですか?
6月13日の給食
枝豆じゃこごはん
牛乳
丸ごとあじフライ
沢煮椀
6月4日から10日は歯と口の健康週間でしたね。そこで今月の給食にはたくさん噛みごたえのある料理が登場します。
今日は「アジ」についてお話します。アジは海の魚で、マアジ、ムロアジ、シマアジなど50種類以上います。春から夏に北へ、秋から冬には南へ回遊します。春から秋にかけておいしい魚です。からだにのこぎりの歯のような鋭い「ぜいご」と呼ばれるうろこを持ちます。アジは海の魚の中で最もカルシウムを多く含んでいる魚のひとつです。カルシウムは骨や歯を丈夫にしてくれます。また、アジには脳の働きをよくしてくれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)も多く含まれています。魚好きは頭がよくなるかもしれません。今日はアジを頭から尻尾まで丸ごとじっくり揚げています。よーくかんで骨や歯、頭に栄養を与えてください。
6月14日の給食
海鮮ピリ辛ラーメン
牛乳
ねぎみそパオズ
ナムル
今月は牛乳月間のほかに「彩の国ふるさと学校給食月間」でもあります。これは給食に地元の食材をたくさん取り入れ、生産に携わる人に感謝し、ふるさと、郷土食に理解を深めるためにつくられました。みなさんも埼玉県や鴻巣市についてたくさんのことを知ってください。実は毎日飲んでいる牛乳も埼玉県産、うどんの小麦も埼玉県産、お米は鴻巣市産と、給食では地元のものが一年中使われています。そこで、今月の給食ではいつも以上に埼玉県や鴻巣市の食材や埼玉県の郷土料理が登場します。献立表をよく見ておきましょう。今日のねぎみそパオズも正式名は「彩の国ねぎみそパオズ」といい、皮の小麦、中身の豚肉、ねぎ、味付けに使われている醤油、みそに埼玉県産のものを使用しています。
6月15日の給食
ハヤシライス
牛乳
フルーツ白玉
ハヤシライスとは、薄切りにした牛肉と玉ねぎをバターで炒め、赤ワインとデミグラスソースで煮込んだものを、ご飯の上にかけた料理のことをいいます。(給食では牛肉ではなく豚肉を使っています。)辛くないカレーとは言わないでね。
では、なぜ「ハヤシライス」というのでしょうか?この名前の由来にはいくつかの説があります。ひとつめは、商社や書店で有名な会社の初代社長が考えたのでその人の名前をとった説。ふたつめは、東京の有名レストランのシェフが賄い食として考えたのでそのシェフの名前からとったという説。みっつめはハッシュドビーフウィズライス(細かく刻んだ牛肉とごはん)がなまったものという説があります。代表的な洋食のひとつですが、実は日本独特の料理です。
5月29日~31日の給食
5月29日の給食
三色そぼろ丼
牛乳
じゃがいものみそ汁
冷凍みかん
今日は「冷凍みかん」についてお話します。給食では夏の定番デザートですね。もともとは、春頃までしか販売されていなかったみかんを一年中販売できる商品にしようとして考えられたものです。昭和30年から小田原駅の売店で販売されるようになったのが始まりです。以前は電車での長距離移動のお供としてよく食べられていました。低温で食べると人は甘味を感じにくいので、冷凍みかんには特に甘味の強いみかんが使うのがおいしさの秘密です。さらにみかんのまわりに氷の膜を作り、パサパサにならないようにすることだそうです。みかんにはビタミンCが多く、疲れをとる働きがあります。また水分も多いので、暑さに負けそうな人はしっかり食べてください。今日は「冷凍みかん」の歌も聞いてください。
5月30日の給食
黒パン
牛乳
スパゲティボンゴレ
海そうサラダ
セレクトデザート
今日はセレクトデザートです。アセロラゼリー178人、はちみつレモンゼリー223人、プリン258人でした。みなさんは何を基準に選んだのでしょうか?
「ボンゴレ」とはあさりやはまぐりなどを使ったイタリアのナポリの料理です。日本ではあさりを使ったスパゲティのことを一般的にボンゴレスパゲティといいます。イタリアではボンゴレスパゲティもソースによって名前が変わります。トマトを使った赤いの場合は「ボンゴレ・ロッソ」、バジルを使った緑の場合は「ボンゴレ・ベルテ」、イカ墨を使った黒いものは「ボンゴレ・ネロ」、そして今日の給食のように色のついていないものは「ボンゴレ・ビアンコ」といいます。イタリア語で「スパゲティ・アッレ・ボンゴレ・ビアンコ」とかっこよく注文してみてください。
あさりという名前は、魚介類を「漁る」からついたようです。あさりには貧血を防ぐ鉄分が多く含まれています。貧血とは血液の中の鉄分が足りなくなっておこる病気です。「いつも眠い」「なんとなくだるい」「すぐ疲れる」という人は鉄分が足りないと体が赤信号を出しているかもしれません。鉄分は体の中で作られない栄養素なので食事からしっかりとらなければなりません。しかも運動する人はさらに必要になります。運動会で力が十分に発揮できなかった人は鉄分が足りなかったのかもしれません。みなさんのスパゲティの中に、血液の宝になるあさりはいくつ入っていたでしょうか。
5月31日の給食
ごはん
牛乳
マーボー豆腐
春巻
ナムル
マーボー豆腐は日本でもよく知られた中国料理のひとつです。中国語で「マー」は「あばた」、「ボー」はお婆さんのことで、昔、中国の四川省にすんでいたあばたのあるお婆さんが定食屋で出していた激辛の豆板醤をたっぷり使う人気の豆腐料理がありました。それが宮殿でも作られるようになり、中国で広まったようです。日本では昭和40年代にNHKの料理番組で紹介されたのがきっかけで日本に広まりました。
5月14日~18日の給食
5月14日の給食
ごはん(こうのとり伝説米)
牛乳
さばの辛味焼き
土佐煮
相性汁
土佐煮は高知県の郷土料理です。「土佐」とは四国にある高知県の昔の名前です。有名な坂本龍馬はここ土佐の英雄です。高知県は昔からカツオがよく獲れ、鰹節作りも盛んです。どこの地方の煮物でも鰹節をだしとして使うものは多いのですが、土佐煮では鰹節の濃厚な味を生かしたり、鰹節を具材の一部として使ったりする特徴があります。今日もたけのこやにんじん、こんにゃくなど甘辛く煮て鰹節を混ぜ込みました。鰹節を味わって食べましょう。
5月15日の給食
コーンみそラーメン
牛乳
ポテトのチーズ焼き
スナップえんどう
今日の給食でポテトのチーズ焼きの横にいる緑色の野菜の名前を知っていますか?(1)えだまめ(2)スナップえんどう(3)きゅうり 正解は(2)スナップえんどうです。スナップえんどうは3月~6月が旬です。1970年代にアメリカから輸入された品種です。グリンピースが進化したもので、豆が成長して大きくなっても、さやがかたくならず、さやごと食べられます。スナップというのは、英語で「ポキッと折れる」や「パチッと音を立てる」という意味です。スナップビーン、または、甘いので、シュガースナップというのがアメリカでの呼び名になります。この時季にしか食べられないものなので味わって食べましょう。
5月16日の給食
ココア揚げパン
牛乳
ビーンズシチュー
アスパラサラダ
今日はリクエスト給食でいつも上位に入る揚げパンです。今日は揚げパンの作り方についてお話しします。揚げパンはパンを油で揚げるのですが、天ぷらを作る時よりも油の温度を高くして短時間でサッと揚げます。そして熱いうちに砂糖をパンにまぶします。給食の揚げパンは砂糖だけでなく、きな粉やアーモンド、黒砂糖などをまぶすことがあります。今日はココア味です。ココアをこぼさないように食べてください。誰が一番上手に食べられるかな?
5月17日の給食
ごはん
牛乳
えびしゅうまい
小松菜と豚肉のオイスターソース炒め
わかめスープ
今日は炒め物に使われている「オイスターソース」についてお話しします。日本語では「牡蠣油」、中国語では「蠔油(ハオイウ)」といいます。高級なものは牡蠣の身をつぶして塩漬けにし、発酵させて、その上澄みから作ります。一般的なものは牡蠣の煮干しを作ったときの煮汁を煮詰めたものにカラメルやでんぷんを加えて作ります。独特の風味とコクを持っていて、チンジャオロースーなど中華料理の中でも広東料理の煮物や炒め物に使われます。今日は小松菜と豚肉をオイスターソースで炒めました。お味はいかがですか?
5月18日の給食
深川飯
牛乳
ししゃもの磯辺フライ
ちゃんこ汁
夏みかん(田間宮小産)
今日は「深川飯」についてお話します。なぜ、あさりごはんを深川飯というのでしょうか?「深川」とは、東京都の地名の一つです。昔、深川の近くには、海があり、あさりがたくさんとれました。最初は、とれたあさりを、みそ汁にいれたり、佃煮にしたりしていましたが、そのうち、ごはんといっしょに料理して食べるようになりました。それが、深川飯のはじまりです。あさりは、日本で一番多く食べられている貝です。春になると、身が大きくなってうまみがまします。この時期には潮干狩りで、たくさんとることもできますね。あさりには貧血を予防する鉄分がたっぷり入っています。鉄分は運動をたくさんする人には特に必要な栄養です。もうすぐ運動会です。当日、力が発揮できるように、今日は、季節の味、あさりの入った、ごはんをおいしくいただきましょう。
今日のくだものには秘密があります。献立表をよーく見ていた人はわかるでしょう。この夏みかんは田間宮小産です。ちょっとすっぱいですが、みなさんと一緒に田間宮小で育った夏みかんを味わって食べましょう。
5月21日~25日の給食
5月21日の給食
はちみつパン
牛乳
チキンのこんがり焼き
ボイルブロッコリー
ミネストローネ
ミネストローネはイタリア北西部ロンバルディアでうまれた代表的なスープです。具だくさんなのが特徴です。ベーコンやにんじん、たまねぎ、セロリなど季節の野菜を炒め、トマトを加えて煮ます。さらにスパゲティやマカロニ、米などを入れます。スープに米を入れるのは外国では米は主食ではなく野菜のひとつと考えられているからです。イタリアではミネストローネにパルメザンチーズをふりかけて食べることもあります。それぞれの家庭の味があり、材料は冷蔵庫の中にあるもので作るので、日本でいえばみそ汁のようなものです。田間宮小の給食のミネストローネには貝殻の形のシェルマカロニを使い、油で、にんにく、ベーコン、にんじん、たまねぎ、セロリを炒め、コーンを入れ、トマトと塩、胡椒、最後にバターでコクを出し、パセリを散らしました。お味はいかがですか?
5月22日の給食
ごはん
牛乳
あじの塩麹焼き
大豆の磯煮
豚汁
今日は「塩麹」についてお話します。 塩麹は麴と塩、水を混ぜて発酵させたもので、味噌やしょうゆなどと同じく日本の伝統的な調味料です。日本では古くから塩麴に野菜や魚を漬けて利用してきました。塩麴に漬けると、麴のはたらきで長く保存できたり、肉や魚のうまみが増したりします。また、塩麴のはたらきで塩分が控えられたり、ビタミンの働きを活発にし老化を遅らせらる、お腹の調子を整えるなどという良さがブームになり、スーパーでも多く見かけるようになりました。今日は塩麴に漬けた鶏肉を使ったスープです。塩麹の味がわかりましたか?この旨味がわかったら料理評論家やソムリエになれるかもしれません。よく味わっていただきましょう。
5月23日の給食
チキンライス
牛乳
オムレツ
オニオンスープ
今日は「玉ねぎ」についてお話します。玉ねぎはユリ科の植物で、4月には生で食べられる新玉ねぎの旬があり、10月には炒めて甘味の強く出るものが出回ります。玉ねぎには独特の辛味と香りがありますが、これは硫化アリルという成分によるものです。この硫化アリルには食欲を増進させたり、疲れをとったり、血液をサラサラにする働きがあります。
今日はチキンライスとオニオンスープ合わせて70kg約350個の玉ねぎを使っています。涙を流しながら調理員さんたちは1個1個皮むきをし、スライスしていました。これで残食が多かったらまた泣いてしまいます。もうこれ以上調理員さんたちを泣かせないでくださいね。
5月24日の給食
ちゃんぽん麺
牛乳
焼きぎょうざ
切り干し大根サラダ
ちゃんぽん麺は長崎県の郷土料理にもなっています。始まりは明治32年の長崎で開店した中国福建省出身の中国人店主だといわれています。この料理の基本にあるのは故郷福建省の肉や野菜の入った麺料理です。これに長崎の海でとれるいか、えび、あさりなどを加えて麺にのせました。これを「ちゃんぽん」と名付けました。「ちゃんぽん」の名前の由来にはいくつかあります。福建省語の「ごはんを食べる」という意味の「シャポン」から、また江戸時代の造語で「異なるものを混ぜる」という意味の「ちゃんぽん」から、またインドネシア語の「ごちゃ混ぜ」という意味の「チャンプル」からとたくさんの説があります。肉、魚介類、野菜が混ざって栄養たっぷりのちゃんぽん麺を残さず食べましょう。
5月25日の給食
カレーライス
牛乳
フルーツポンチ
今日は人気メニューのフルーツポンチのお話です。「ポンチ」とはもとは英語の「パンチ」がなまったものですが、そのさらにもとの言葉はインドのサンスクリット語の「パーンチ」です。なんとカレー発祥の地インドがルーツなのです。ですから今日もカレーライスとセットでフルーツポンチが登場です。
昔、紅茶発祥の地でもあるインドで、紅茶の飲み方の一つに果物を入れた冷やした紅茶がありました。それがイギリスに伝わり、お酒や水、レモン水、砂糖などを混ぜ合わせた「パンチ」という飲み物になり、1600年には飲まれていたようです。日本では1923年に銀座のフルーツパーラーでお酒の入っていない、果物やシロップ、炭酸水などを入れたフルーツポンチが提供されています。田間宮小の今日のフルーツポンチにはパイン、夏みかん、黄桃、マスカットゼリー、ワイン味のこんにゃくゼリーが入っています。お味はいかがですか?
5月1日~2日の給食
5月1日の給食
こどもパン
牛乳
鶏肉のパプリカージュ
粉ふきいも
パスタスープ
今日は「パスタ」についてお話しします。パスタといえばイタリア料理を思い浮かべる人も多いと思います。細長いひものような形のスパゲティ、ペンの先のような形のペンネ、サラダやグラタンに使うマカロニ、ラザニアに使う板状のものなどをまとめてパスタといいます。パスタは「デュラム小麦」が原料になりますが、とても固い小麦のため「セモリナ(粗びき)」にして使います。弾力があり、茹でてもコシがあり形崩れしないのが特徴です。今日はファルファレマカロニをパスタスープにしました。ファルファレマカロニとは蝶ネクタイの形をしたパスタです。「ファルファレ」という言葉のイタリア語で「蝶々」を意味した言葉が由来です。野菜のうま味をたっぷり吸いこんだファルファレマカロニをおいしくいただきましょう。
5月2日の給食(こどもの日献立)
鶏五目ごはん
牛乳
かつおの甘辛揚げ
すまし汁
柏餅
今日はこどもの日献立です。5月5日のこどもの日には、男の子の成長を祝って、こいのぼりを飾ったり、菖蒲湯に入ったり、柏餅を食べたりといった風習が行われていると1200年以上前の本にも書かれています。
柏餅に使われている柏の葉は別名「ゆずり葉」ともいわれ、秋に葉が枯れても次の若葉が育つ春まで前の葉が落ちないことから子孫繁栄の縁起を担いでいます。またかつおには「勝つ魚」ということで武士の時代から縁起の良い魚とされていました。鰹は春になると太平洋を南から北に向かってのぼり、秋になると、北から南へ下る、季節によって移動する魚の代表です。4月から6月頃にとれる鰹は「初鰹」「上り鰹」といわれ、脂が少なくあっさりと食べられます。今日はでんぷんをつけて油で揚げた上り鰹を醬油のたれと和えました。みんなの身長も成績もどんどん上がるように今日の給食もよくかんで食べましょう。