カテゴリ:給食室から

7月2日~6日の給食

 

   7月2日の給食

 ごはん

 牛乳

 鶏肉のさっぱり煮

 じゃがいものみそ汁

 今日は「鶏肉のさっぱり煮」にたっぷり使われている「酢」のお話です。酢の物やお寿司に欠かせない酢は酸味をもった代表的な調味料です。英語では「vinegar」といいますが、その語源はフランス語の「vinaigre」からきています。「vin」はぶどう酒、「aigre」は酸っぱいという言葉の合成語で、酸っぱくなったワインということです。もともと酢は酒やワインの発酵が進みすぎて酸っぱくなってしまったものからできたといわれています。酢には食欲を増進させたり、殺菌力もあり、食べものを腐りにくくします。また、筋肉痛の原因である乳酸が体内にたまるのを防いでくれるので、運動後にとるとよい調味料です。

 今月の給食目標は「食事のマナーに気をつけて食べよう」です。食器の置き方を確認しましょう。ごはんが左側、みそ汁が右側になっていますか?必ず食器を持って食べるようにしましょう。


   

   7月3日の給食

 担々豆腐麺

 牛乳

 野菜炒め

 すいか

  今日は「すいか」についてお話します。すいかは漢字で書くと「西」の「瓜」と書きます。なぜ「西」という漢字が使われているかというと、「すいか」はシルクロードをとおって、西のほうから中国に伝えられたからだといわれているからです。歴史的にすいかは4000年以上前にはエジプトで栽培されていたようで、日本には中国からおよそ400年前に伝わりました。「瓜」という漢字が使われている理由は、すいかが瓜の仲間だからです。すいかは本来、瓜なので野菜ですが、一般的にはくだものとして扱われています。品種改良が盛んで、大きさ(大玉、小玉)や形(丸型、ラグビーボール型)、果肉の色(赤、黄)の違いなどさまざまです。問題です。牛乳とすいかではどちらが水分が多いでしょうか?(1)ほぼ同じ(2)牛乳(3)すいか 正解は(3)すいかです。すいかは96%が水分です。牛乳は88%が水分で残りは脂肪やたんぱく質、カルシウムなどです。すいかは別名「水瓜」ともいわれ、暑さをしのぎ、のどの渇きを潤してくれます。


 

6月25日~29日の給食

 

   6月25日の給食

 大山おこわ

 牛乳

 だし巻きたまご

 利休汁

 「大山おこわ」とは鳥取県大山町の郷土料理です。使用する食材はまちまちですが、大山山麓の食材を使用した醤油味のおこわです。昔、戦場に行く兵が勝利を祈願して山鳥や山菜を入れたごはんを炊きだしたのが始まりです。お祭りやお祝いのごちそうとして受け継がれてきました。今日の大山おこわには、うるち米ともち米を使い、具には鶏肉、油揚げ、にんじん、たけのこ、しいたけ、えのきたけに、わらび、うわばみそうなどの山菜を使用しています。


 

   6月26日の給食

 カレーライス

 牛乳

 フルーツポンチ

 昨年温州みかんが不作だったので、今年度のフルーツポンチには温州みかんの代わりに甘夏みかんを使用しています。そこで今日は甘夏みかんのお話です。甘夏みかんの正式名は「かわのなつだいだい」と言います。昭和10年に大分県の川野豊さんの農園で発見されたのでこの名前がつきました。もともとは夏みかんの木の枝の一部が変異してできたものです。収穫時期は12月から1月頃で酸味を抜くために寝かせて食べごろは2月から5月頃です。夏みかんに比べて酸味が少なく、早い時期に食べられるため今では夏みかんより多く栽培されています。ちょっと苦味がありますが、疲れをとる働きのあるビタミンB1やクエン酸がたっぷり入っているので味わって食べてください。


 

   6月27日の給食

 コッペパンスライス

 牛乳

 塩焼きそば

 チキンナゲット

 五目スープ

 もともと焼きそばは中国の料理で、中華麺を炒めたり、揚げたりした料理をまとめて「炒麺(チャオミェン)」とよんでいたものが日本に伝わって今のような料理になりました。縁日やバーベキューでも日本では焼きそばといえばソース味が主流ですが、中国では醤油味や塩味のもの、あんかけやスープのものもあり、バリエーションの多さはチャーハンと同じくらい何百もあります。今日の給食ではいかを入れ、いつものソース味ではなく、塩味でにんにくとごま油、オイスターソースを効かせ、ちょっとピリ辛に仕上げてみました。お味はいかがですか?今日はパンに焼きそばをはさんで、焼きそばパンにして食べてください。


 

   6月28日の給食

 ごはん

 牛乳

 肉じゃが

 豆腐のみそ汁

 冷凍みかん

 今日は5年生のリクエスト給食です。主食部門1位のごはん、主菜部門1位の肉じゃが、汁物部門2位の豆腐のみそ汁にデザート部門2位の冷凍みかんを組み合わせました。他に人気があったメニューにハヤシライス、わかめうどん、ゼリーフライ、コーンポテト、枝豆、わかめスープ、コンソメスープがありました。この学年は和食を好む児童が多かったようです。鴻巣の玉ねぎ、じゃがいもをたっぷり使った肉じゃがです。


 

   6月29日の給食

 はちみつパン

 牛乳

 ホキのこんがり焼き

 アスパラサラダ

 チンゲンサイのスープ

 「アスパラガス」は春から初夏にかけて旬を迎える野菜です。アスパラは古くからヨーロッパで栽培され、日本には江戸時代にオランダ人によって伝えられました。アスパラは株から出てきた新しい茎が20cmくらいになったときに収穫して食べます。みなさんは「アスパラギン酸」という栄養を知っていますか?これは疲れをとったり、元気にしてくれる栄養です。栄養ドリンクのコマーシャルで聞いたことがあるでしょう?アスパラガスにたくさん含まれているのでこの名前がつきました。

 みなさんはアスパラにはグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスがあるのを知っていますか?もとは同じものですが成長中にずっと土をかけ日に当たらないように育てるとホワイトアスパラガスになり、やわらかく甘味の強いものになります。茎をそのまま伸ばし、太陽の光を浴びたものがグリーンアスパラです。歯ごたえとビタミンが増します。太陽の力ってすごいですね。今日の給食には栄養たっぷりのグリーンアスパラガスをサラダに使いました。旬のものをしっかり食べてください。そして、外でお日様に当たりみんなも健康になりましょう。

6月18日~22日の給食

 

   6月18日の給食

 バターロールパン

 牛乳

 鶏肉のマスタード煮

 粉ふきいも

 パスタスープ

 今日は鶏肉を粒マスタードで味付けし煮たさっぱり味の料理です。マスタードは「からし」のことですが、からしにも種類があり、冷やし中華や中華料理、おでんなどに使うのは「和がらし」で、サンドイッチやホットドックなどに使うのは「マスタード」です。どちらもアブラナ科の「カラシナ」の種を原料にしてつくりますが、辛さが違うのは原料のカラシナの種類が違うためで、和がらしは「ツン」とくる辛み、マスタードはまろやかな辛みが特徴です。

 辛子の歴史は古く、紀元前からレバノン近辺で栽培されていました。しかし香辛料としてではなく湿布薬などの薬として使われていました。マスタードには食べたものの消化を助けたり、新陳代謝を活発にする働きもあり、またこの辛味の成分が腹痛を起こす悪い菌をやっつけてくれます。暑くなり食欲が落ちるこの時期にぴったりの食材です。


 

   6月19日の給食

 ごはん

 牛乳

 赤魚のねぎみそ焼き

 根菜のさっぱり炒め

 ちゃんこ汁

 問題です。毎月19日は何の日でしょう?もりつけ表を見ている人は簡単ですよね?答えは「食育の日」です。食育がどういうものかは給食委員の紙芝居で知っていますよね?「食育」とは生きる上での基本になります。食事を通して良い人になるためにみなさんに今日の給食から食事の時に心掛けてほしいことがあります。感謝の気持ちを込めて「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつをする。自分の体のことを考えて好き嫌いせず何でも食べるようにする、です。ここまでは田間宮小のみなさんはよくできているのですが…もうひとつは食事のマナーに気を付けるです。まず今日の食器はどのように置かれていますか?ごはんが左、ちゃんこ汁が右にありますか?お友達と確認しましょう。そして食べる時は必ず食器を持って食べるようにしましょう。これから毎日チェックしてください。

 今日の赤魚のねぎみそ焼きのねぎは深谷産のものを使用しています。


 

   6月20日の給食

 キャロットピラフのホワイトソースかけ

 牛乳

 ごぼうサラダ

 今日はキャロットピラフです。キャロットとは、「ニンジン」のことです。「ニンジン」は、中まで濃い色をしているので「緑黄色野菜」のひとつです。緑黄色野菜は、日に当たってできるものが多いので、「ニンジン」のように土の下にできる緑黄色野菜は珍しいです。ニンジンは緑黄色野菜の中でもカロテンを含む量がトップクラスです。カロテンの語源が英語のキャロットからついたものといえば納得するでしょう。カロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、目の病気を防いだり、風邪やガンになりにくい体にする働きがあります。ニンジンのオレンジ色の素もカロテンです。今日はピラフはすりつぶしたニンジンを使っているのでオレンジ色をしています。


   6月21日の給食

 ごまあじうどん

 野菜炒め

 黒糖蒸しパン

 埼玉県は香川県に次いでうどんをよく食べる地域です。埼玉県では、ごまやみそを使った「冷汁」で冷たい麺を食べる地域があります。ごまを煎って、すり鉢でよくすり、青しそやみょうがなどを細かく切って加え、砂糖やみそを加えて作ります。さっぱりしたうどんが食べたい時、このごまみそを冷たい水でのばし、うどんやそうめんをつけて食べます。ごはんにかけて食べる時もあります。暑くて食欲がない夏場や農作業の合間によく食べられていました。みそのたんぱく質とごまの油、さらにきゅうりやなすなども加え栄養補給もできるという先祖の知恵です。この冷汁うどんを加須地域ではごま汁うどん、川島地域ではすったてとよんでいます。

 給食では冷たいつけ汁は出せないので、温かくしたごまたっぷりのおつゆでうどんを食べてください。


 

   6月22日の給食

 ツイストパン

 牛乳

 ゼリーフライ

 枝豆

 青菜とあさりのスープ

 ゼリーフライはお隣の行田市の郷土料理です。

 今日は枝豆のお話です。枝豆は熟すと別の名前になります。それは次のうちどれでしょう。(1)ひよこ豆(2)白花豆(3)小豆(4)大豆(5)そら豆  正解は(4)大豆です。枝豆は大豆が熟す前のもので、枝つきのまま塩ゆでにしていたことから枝豆という名前がつきました。日本独特の食べ方だそうです。昔は田んぼのあぜで栽培されていたことから「あぜ豆」、また、さやを摘み取って用いるので「さや豆」ともいいます。東北地方では枝豆をすりつぶしたものを「ずんだ」といい、餅などにからめて食べます。

 枝豆は豆と野菜の両方の栄養を持っているすぐれた食品です。ビタミンB1、B2、カルシウム、食物繊維を多く含んでいて、食べた糖質をエネルギーに変え、疲れがたまるのを抑える働きがあります。また、大豆になってしまうとなくなってしまうビタミンAやCも含みます。枝豆のたんぱく質はビタミンとともにアルコールの分解を助け、肝臓の負担を軽くします。ですから、ビールのおともに枝豆が登場するのです。おうちの人にも教えてあげてくださいね。

 5月から初夏が旬の枝豆を味わって食べましょう。

6月1日の給食

 

   6月1日の給食

 とり五目ごはん

 牛乳

 さばのレモンペッパー焼き

 あさりのみそ汁

 今日6月1日は世界食糧農業機関が「牛乳の日」と制定しています。そして6月は「牛乳月間」でもあります。そこで今日は牛乳のお話です。牛乳は聖徳太子が活躍していた飛鳥時代に中国から伝えられたようです。しかし、一般的に飲まれるようになったのは明治時代になってからです。今では給食に欠かせない飲み物になっています。では給食では毎日牛乳が出るのはなぜでしょう。「飲みやすいから?」「栄養があるから?」「足りない栄養を補ってくれるから?」「給食には牛乳を出すことが法律で決まっているから?」・・・どれも正解です。日本人の食事に、カルシウムが足りないと言われています。特に小学生のみなさんの体は、毎日少しずつ大きくなっているので、たんぱく質やカルシウムは欠かすことができない栄養です。給食で飲む牛乳1本でみなさんが1日に必要なカルシウムの3分の1をとることができます。もし同じカルシウムをさんまだけでとろうとすると頭から尻尾まで丸ごと3匹食べなければなりません。丈夫な体を作るためにも牛乳は毎日飲む必要があるのです。残さず、おいしくいただきましょう。

6月4日~8日の給食

 

   6月4日の給食

 ソフトフランスパン

 マーガリン

 牛乳

 とり肉のトマト煮

 海そうサラダ

 今日6月4日から10日は「歯と口の健康週間」です。今日は「かむこと」についてお話します。問題です。一口食べたら何回かむと良いでしょうか?(1)5回(2)10回(3)30回 正解は(3)30回です。今一口入れて数えてみてください。よくかむことには良いことがたくさんあえいます。「ひみこのはがいーぜ」という合言葉を知っていますか?これはかむことの効果をあらわしています。第3校舎の1階に掲示してあるので見てください。よくかむとあごの骨が強くなり、歯並びが良くなります。小学生の頃に柔らかいものばかり食べていて、あまりかまずに食べる習慣が身についてしまうと、きれいな歯並びにならないだけでなく、虫歯の原因にもなってしまいます。そして、よくかむと頭の中の血の流れが早くなるので、記憶力が良くなります。今日の給食もちょっと硬めのフランスパンに海藻サラダなどよくかめる料理になっています。今日はお友だちとのお話はほどほどにかむことに集中しましょう。


 

   6月5日の給食

 ごはん

 牛乳

 彩の国納豆

 笹かまぼこ

 きんぴらごぼう

 キャベツのみそ汁

  笹かまぼこはかまぼこの一種で宮城県仙台市の名物です。問題です。かまぼこの主な材料は何でしょう?(1)豆腐(2)魚(3)じゃがいも  正解は(2)魚です。魚の中でもタラやサメなど白身の魚を使います。昔、タイやヒラメ、スズキなど白身の魚が大量にとれ過ぎて、その処分に困った漁師が考え出したものとか、板前が考案したものとか言われています。この地方のかまぼこが笹の葉の形をしているのは、仙台藩主の伊達家の家紋にちなんでいるそうです。

 今日は納豆の正式な名前は「彩の国納豆」です。原料は埼玉県でとれた「里のほほえみ」という大豆を使っています。粒が大きいのが特徴です。パッケージもラグビーワールドカップ2019仕様になっています。よく混ぜて粘りを出して食べてください。


 

   6月6日の給食

 ナシゴレン

 牛乳

 オムレツ

 ひよこ豆のクリームスープ

 ナシゴレンは東南アジアにあるインドネシアやマレーシアという国の料理です。現地の言葉で「ナシ」はご飯、「ゴレン」は揚げるという意味です。実際には炒めて作るのでインドネシア版チャーハンのようなものです。味も現地特有の調味料を使い、にんにくや唐辛子で辛味を効かせてあります。混ぜる具も鶏肉、牛肉、えびなど様々です。現地では目玉焼きや揚げせんべいが添えられています。給食のナシゴレンは豚肉を使い、ケチャップやカレー粉、豆板醤で味付けをしてオムレツを添えました。よく味わってインドネシアに行った気分になってください。


 

   6月7日の給食

 わかめうどん

 牛乳

 大豆のシャリシャリ揚げ

 メロン

 今日は「メロン」についてお話します。「メロン」の名前の由来は、ギリシャ語の「メロペポン」だといわれています。「メロ」はりんご、「ペポン」は瓜という意味です。日本には、今から150年くらい前に伝わりました。メロンには表面に網目があるものと、表面がつるっとしたものの分け方と、果肉がオレンジ色のもの、グリーンのもの、ホワイトのものの分け方があります。今、日本で食べられるメロンには、いろいろな種類があり、代表的なものは「マスクメロン」「アンデスメロン」「プリンスメロン」などです。今日のメロンは「アンデスメロン」です。では、アンデスメロンの名前の由来は何でしょう。(1)安心ですメロン(2)アンデス山脈が発祥(3)アンテナみたいなつるだから  正解は(1)安心ですメロンです。このアンデスメロンは日本で品種改良してできたもので、高級マスクメロンよりも値段は安いが味は同じくらいおいしいということで、農家が「安心して作れて」、消費者が「安心して買える」ということから「安心でメロン」を略して名前がつきました。メロンは、主な成分は、「糖質」です。メロンの糖質は、素早く体に吸収されて、エネルギーになります。また、たんぱく質を体の中で効率よく使えるようにする成分も含まれているので、食後のデザートに食べると、夏バテ防止によいといわれています。


 

   6月8日の給食

 ごはん(こうのとり伝説米)

 牛乳

 さわらの梅塩麹焼き

 もやしとにらのおひたし

 豚汁

 今日のさわらは梅干しと塩麹に漬け込んで焼きました。梅は2月から4月に花が咲き、6月から7月頃にかけて熟した実を収穫します。この時季に降る雨を「梅の雨」と書いて「ばいう、つゆ」と読むのも梅の収穫時期と重なるからともいわれています。

 梅は実が熟しても甘くならず、強い酸味が特徴の果物です。生の青梅をそのまま食べると猛毒ですが、梅干しや梅酒、梅ジュース、ジャムなどに加工すると程よい酸味でおいしく食べられます。梅干しには殺菌効果があるため、食べ物を腐りにくくする働きがあります。お弁当のご飯のまん中に梅干しを入れるとごはんが傷みにくくなるということで、「日の丸弁当」は昔から親しまれてきました。また、梅干しの酸味には疲れをとる働きもあります。よく味わって食べてください。