カテゴリ:給食室から

11月18日~22日の給食

 

  11月18日の給食

  ゆめちからツイストパン

  牛乳

  ポークビーンズ

  フルーツ杏仁

  キャンディーチーズ

 今日のツイストパンはいつもとちょっと違う特別なものです。それは鴻巣産の「ゆめちから」という小麦を使っています。「ゆめちから」という小麦は2008年に登録された日本でできた品種です。パンにむいている強力小麦でもっちり、しっとりしたパンができます。よくかみしめて味わって食べてください。
 今日はフルーツといっしょに入っているつるっとした「杏仁豆腐」についてもお話しします。杏仁豆腐とは杏仁で作られていて豆腐に似ていることからこの名前が付きました。羊羹みたいなので杏仁羹とよばれることもあります。もともとは中国であんずの種の中の「仁」である杏仁を使った咳止めに効くとても苦い薬膳料理を食べやすくするために甘味を付けたのが始まりだそうです。現在の杏仁豆腐では、苦い杏仁を使うことはなく、杏仁と似た香りを持つアーモンドエッセンスで香りをつけ、牛乳でのばし、寒天やゼラチンで固めて作っているものが多く出回っています。


 

  11月19日の給食

  ごはん(こうのとり伝説米)

  牛乳

  さけの塩焼き

  ねぎぬた

  煮ぼうとう

 「ねぎぬた」のお話です。「ぬた」とはとろりとした辛子酢味噌が沼田を連想させることから名づけられました。マグロやいか、わかめなど和える主役を何にするかによってその土地ならではのぬたがあります。今日はこの時季おいしい鴻巣のねぎを使ったねぎぬたです。
 「煮ぼうとう」は幅の広い平打ち麺を野菜と煮込んだ料理です。似たような料理に秩父地方や群馬県の「おきりこみ」や山梨県の「ほうとう」があります。煮ぼうとうの特徴はねぎやほうれんそう、さといもなど地元でとれた野菜をたくさん入れ、醤油味であることです。生めんを野菜と一緒に煮込むことでほどよくとろみがつき温かさが増します。
 「ねぎぬた」も「煮ぼうとう」も埼玉県深谷市の郷土料理です。今度1万円札の肖像画にもなる地元の偉人渋沢栄一も好んでよく食べたそうです。埼玉県の味を良く味わってください。 


 

   11月20日の給食

  さつまいもごはん

  牛乳

  さばのねぎソースかけ

  根菜汁

  みかん

   

今日の給食は9月に来ていた栄養士の実習生の田中さんが考えた献立です。


 

   11月21日の給食

  醤油ラーメン

  牛乳

  手作りしゅうまい

  青菜炒め

 今日は 「しゅうまい」についてお話しします。しゅうまいは中国北部発祥の料理です。豚肉やえびなどをみじん切りにしてからよく練って味付けしたものを、小麦粉で作った薄い皮に包んで蒸します。日本で食べられるようになったのは昭和の初め、横浜が最初だそうです。しゅうまいは蒸して作るのになぜ漢字では「焼売」と書くのでしょうか?中国では「焼く」という漢字には「火や熱を加える」という意味があるからです。今日の給食では豚肉、たまねぎを使ってしょうがやごま油、塩で味付けした肉あんを皮で包んでジャンボしゅうまいを作りました


 

   11月22日の給食

  ごはん

  牛乳

  揚げじゃがいものそぼろ煮

  白菜の味噌汁

  ひじきのり

 今日はごはんのお供の佃煮のお話です。「佃煮」は日本に昔からある保存食品です。江戸時代に徳川家康が江戸(今の東京)に移る際に摂津(今の大阪と兵庫の一部)の漁師を隅田川の河口付近の埋め立て地(今の中央区佃島)に住まわせました。その漁師たちが売り物にならない小魚を甘辛く煮詰め、自家製の惣菜にしたのが始まりです。味もよく、安く、保存もきくことから江戸庶民に広まり、その後参勤交代の武士が佃島名物として各地に持ち帰り、全国に広まっていきました。今日はひじきと海苔を混ぜたの佃煮です。ごはんにとても合いますが、佃煮だけでご飯を食べるのではなく、そぼろ煮や味噌汁とも交互に食べてください。