カテゴリ:給食室から

11月25日~29日の給食

 

 

 11月25日の給食

    はちみつパン

  牛乳

  ホキのアーモンド焼き

  ボイルブロッコリー

  ミネストローネ

  今日は魚の衣に粉になって混ざっているアーモンドのお話です。アーモンドはアメリカのカリフォルニア、スペイン、モロッコなどが主な産地で木は高さ5メートルくらいになるバラ科の植物です。春に杏子や桃に似た花を咲かせます。果肉は薄くて食べることができないので、食べている部分は主に花が咲いた後にできる種の中の仁(胚乳)という部分です。仁の風味によりビター種はエッセンスを抽出して香りづけのリキュールなどに使われ、スイート種はナッツとして食用にします。アーモンドには若返りの素のビタミンBやEを多く含まれています。また、骨の成長に必要なカルシウムや貧血予防に効果のある鉄分も多く、他の食品に比べて吸収がよいのも特徴です。さらにアーモンドには質の良い植物性脂肪が含まれていて血液をサラサラにしたり、血管がかたくなってしまうのを防いでくれたりと生活習慣病予防に効果があります。


 

 
 
 11月26日の給食 

  ごはん

  牛乳

  豚肉と蓮根の黒酢炒め

  青菜とあさりのスープ

 
  今日は炒め物にたっぷり使われている「酢」のお話です。酢の物やお寿司に欠かせない酢は酸味をもった代表的な調味料です。英語では「ビネガー」といいますが、その語源はフランス語の「ビネーグル」からきています。「ヴァン」はぶどう酒、「エーグル」は酸っぱいという言葉の合成語で、酸っぱくなったワインということです。もともと酢は酒やワインの発酵が進みすぎて酸っぱくなってしまったものからできたといわれています。酢には食欲を増進させたり、殺菌力もあり、食べものを腐りにくくします。また、筋肉痛の原因である乳酸が体内にたまるのを防いでくれるので、運動後にとるとよい調味料です。

 


 

 11月27日の給食

  ココア揚げパン

  牛乳

  白菜のシチュー

  豆サラダ

  今日はシチューにたっぷり入っている「白菜」についてお話します。白菜はアブラナ科の植物で中国の北部が原産で英語でも「Chinese cabbage(中国のキャベツ)」といいます。日本には今から100年以上前の明治時代に戦争で中国に行った兵士たちが種を持ち帰ってきたのが始まりです。その頃は「唐菜(中国の菜っぱ)」とよばれていました。白菜は日本で栽培されている作物の中でも最も大きい野菜です。種はとても小さいですが、種をまいて2か月半くらいたつと1玉で3Kgまで育つすごい生命力を秘めています。生産量が多いのは冬で、寒くなるほど甘みが増しておいしくなります。しかし、寒い畑にそのまま放っておくと、霜にやられてしまうため、1玉1玉、外葉を寄せてひもで束ねるそうです。白菜は鍋物にしたり、おひたしや漬物にしたりして食べ親しまれています。白菜には食物繊維も多く便秘を防いだり、風邪予防に効果のあるビタミンCも豊富です。白菜をしっかり食べて病気に負けない体にしましょう。


   
 11月28日の給食

    きつね丼

  牛乳

  のっぺい汁

 

 今日は油揚げたっぷりの「きつね丼」です。油揚げを使った料理に「きつね」と名前がついているのは、神社の神様のお使いの2匹のお狐様に好物の油揚げがお供えしてあったからです。

 のっぺい汁とは全国各地にある郷土料理です。にんじん、さといも、油揚げなどをだしで煮て、しょうゆ、塩で味をつけ片栗粉などでとろみをつけた料理です。鶏肉や魚を入れるところもあります。材料の組み合わせ方、切り方、汁の量なども地方によって少しずつ違います。祭り、仏事、正月など昔から催しもののある日に作られていました。地方によって「のっぺい汁」「のっぺ」「のっぺ汁」などいろいろな呼び方をしますが、いずれもとろみのある料理です。とろみが「のっぺり」しているので「のっぺい」になったようですね。


   
 11月29日の給食

  かて飯

  牛乳

  ほっけの昆布醤油焼き

  呉汁

  りんご

  「かて飯」って何だろう?炊き込みごはんとは違うの?と思っている人も多いでしょう。炊き込みごはんとは、季節の食材を豊富に使うごはん料理として食卓に登場しています。また、各地の郷土料理の中にも具に特徴のある炊き込みごはんがみられます。いずれにしても現在では、お米が主役で具が脇役になっています。しかし、その原型はお米が高価で十分に食べられなかった時代にお米を節約するために、麦や粟、稗などの雑穀や、野草、芋、だいこんといった「糧」と呼ばれるたくさんの具をかさを増す増量材として、少量の米に混ぜて炊き込んだものが「かて飯」だったのです。

 かて飯は秩父地方の郷土料理になっていて、秩父ではお客様がくると「おもてなし」の食事として作られています。今日のかて飯には「ずいき」という食品が入っています。「ずいき」は里芋の茎の部分です。今日のずいきは鴻巣産です。里芋は芋の部分だけでなく、茎もおいしく食べられることをぜひ知っておいてください。